白石一郎 著 「海王伝」を読みました。
直木賞受賞作「海狼伝」の続編。
日本をあとにした笛太郎ら黄金丸の面々は、亡き主・能島小金吾の遺志を継いで交易にのりだしていた。
偶然寄港することとなった種子島にて艤装を整えた一行は、その後琉球の地にて交易の諸訳を習得するも明国海賊の一派と遺恨を残し、不安と期待を抱えたままシャムへとたどり着く。
同行のカンボジア人のツテで日本人町を統べる顔役の知遇をえた笛太郎らは、ビルマとシャムのあいだの政変に巻き込まれ、
やがて南海の帰趨を左右する争いへと導かれていく・・・。
“海狼”から“海王”へ、
笛太郎が船大将を務める黄金丸での航海シーン
海賊達との宿命の戦いの場面の臨場感が圧巻。
さらに、
笛太郎が予想もしなかった異母御弟との出会い
念願だった実の父親との再会
その結果は…
前作に負けないスケールの大きなスピード感のある物語で一気に読了!