宮部 みゆき 著 「長い長い殺人」を読みました。

ある深夜、人気の無い路地で起こった轢き逃げ事件。
そこから次々と発生する事件。
そして、その中心にいて、世間の注目を浴びる黒い噂に包まれた男女…。
刑事の財布、強請屋の財布、死者の財布から犯人の財布まで、
10個の財布が物語る持ち主の行動、現金の動きが、意表をついた重大事件の真相に迫る!
誰もが所持している財布を人物化し、殺人事件の関係者の視点から殺人事件のストーリーが展開する。
10の短編形式で全然違うような短編が一つの線でつながってゆき、そして、最後には長編小説としても楽しませてくれる。
推理小説としての仕掛けも面白い。
さすがに、宮部ワールド!