「3時10分、決断のとき 」
製作:2007年 アメリカ
出演: ラッセル・クロウ, クリスチャン・ベイル
アリゾナで小さな牧場を営むダンは、かつては狙撃の名手だったが南北戦争で片足を負傷して以来、妻と2人の息子と苦しい生活をおくっていた。
そんなある日、町へ向かったダンは強盗団のボス、ベン・ウェイドが保安官に捕まる現場に居合わせる。
ウェイドはユマ行きの列車が出発する駅まで連行されることになるが、ダンは報酬目当てに護送役に名乗りを上げる。
危険が予想されるなか、はたして列車が出発する3日後の午後3時10分までにベンを送り届けることができるのか…。
拳銃、ライフル、馬、牛、幌馬車、鉄道、インディアン、酒場、保安官、そして賞金稼ぎ・・・。
オープニングの駅馬車強盗からクライマックスとなる街中での銃撃戦まで、久々に西部劇らしい西部劇を堪能ししました。
ただ本作の真価はそれだけではありません。
人間ドラマの中にこそあります。
腕が立つのは言うに及ばず、飄々としたユーモアをも漂わせる悪党を、人間的魅力たっぷりにラッセル・クロウが演じています。
思うに任せぬ牧場経営、戦場で傷めた脚といった鬱屈を抱えながらも、家族のために黙して働くダンを演じるのはクリスチャン・ベイル
演技よし、演出よし、キャラよし、物語よし、文句の付けどころがありません。
冒頭から終わりまで、のめり込めました。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆☆