ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

介護のこと <介護用品 >

2008-05-23 | 介護
義父が退院し、今までどおりの日常生活が困難になると、
それに応じていろいろな介護用品が必要になってきます。
そのほとんどが介護保険のおかげで安くレンタルでき、とても助かりました。


退院してまず必要になるのが介護ベッドです。
しかし、義父はベッドというものが嫌いだったようで、
以前にも介護ベッドを一日でキャンセルする前科がありました
今回は世話をする義母のことを考え、どうしても必要であることを訴え、
それでだめならなだめすかし、あるいは脅し(?)、
なんとか必死で介護ベッドを使うようにしてもらいました。
(しかし、最期までベッドは嫌みたいでした)

介護にベッドは必需品です。
ベッドだと本人も自力で立ち上がることができるし、
何より介護者が世話をするのに布団よりずっと楽なのです。
今回は電動で身体を起こすことができるベッドを頼みました。
また、自分で起き上がれなくなってからは、ケアマネさんの勧めで
床ずれができにくいエアマットを使用しました。

もうひとつ必要なのはポータブルトイレです。
廊下に手すりをつけ自力でトイレへも行けるようにしましたが、
いざという時そばにあったほうが安心です。
介護用品はほとんどレンタルできますが、
ポータブルトイレだけは買わなければいけないようです。
(でも、市から補助が出たように思います)

義父がこだわって欲しがっていたのが、安定感のある椅子でした。
まだ歩けるうちは食卓で椅子に坐って食事をしていたのですが、
背もたれしかない普通の椅子で、立ち上がるのにも不安定だし、
食事中倒れそうでこわいというのです。
主人と家具屋さんで探しましたが、なかなか思うようなのはなく、
介護用品でも探してもらいましたが、これというのはありません。
結局、我が家の食卓の椅子に肘掛がついているのに気づき、
それでがまんしてもらいました。


退院時は少し歩けるようにはなっていた義父も、
病院の送り迎えに車を乗せるのは大変でした。
ベッドから起こし、迎え合わせで両手を持つか、肩に手を置いてもらって、
1、2、1、2、と声をかけながらゆっくり歩きます。
それから助手席に乗せるのがひと仕事。
そのころは義母が車で連れて行っていたので、
乗せるときと降ろすときだけ私が行って手伝いました。

だんだん自力で歩きづらくなってからは、
折り畳みの車椅子を借りることにしました。
これだと、ベッドから車椅子に移動させ、
玄関先につけた車まで行って助手席に坐らせるだけですみます。
(それにいざという時、たとえば大地震があって避難の必要がある時など、
 車椅子がないと大変だろうなあ、と常々気になっていたのです)

しかし、体力が衰えてくるとそれも困難になってきました。
病院の予約の日にどうしても車に乗せられず困っているとき、
介護タクシーがあるのを教えていただきました。
介護タクシーだと、車椅子のまま乗ることができるのです。
しかし、最期には腰を曲げることができなくなって、
車椅子に坐らせることもできず困り果ててしまいました。
その時は3~4人がかりで乗せたでしょうか。
ケアマネさんに相談し、リクライニングできる車椅子があるということで
頼んだ直後、残念ながら帰らぬ人となってしまいました。


それにしても、正直言って、こんな状態の義父をなんで
病院へ連れて行かなければならないのだろう、
往診してもらえる病院にしたほうがいいのではないか、と疑問に思いました。

通院は本人にとっても体力のいることだし、
連れて行く家族にも大きな負担です。
そういう意味では大きな病院に頼るばかりでなく、
往診してもらえるかかりつけ医の必要性を感じました。

今回、病院に対してもいろいろ考えさせられることがありました。
それについては、また次回書こうと思います。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« そうそう | トップ | 源氏物語千年紀展 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ベッド (ぺぽ)
2008-05-25 00:12:05
祖母が介護ベッドに寝ているのを見たことがある程度の私です。主人の両親は布団派なのですが知り合いからは早くベッドに変えてもらった方がいいよと言われます。介護まではいかなくても寝起きが本人も楽だし、何かの時はお世話する側も楽だからとのことです。
今は考えられた介護用品も増えて楽になったみたいですね。先日は昇降式の、車椅子のまま使用できる洗面化粧台を見かけましたよ。
返信する
参考になります! (もけ)
2008-05-26 00:27:49
実は私の義父もくっちゃ寝さんのお義父さんとほとんど同じような状態で今入院中です。
3月初めに倒れて救急車で運ばれました。
詳しいことは省かせて頂きますが、あまりにダブるのでとてもヒトゴトと思えず…参考にさせていただいてます。
今はすべてを病院にお任せしている状態ですが、もし退院ということになったらいざ介護生活の始まりです。情報を集めるのに早すぎることはないですよね。
続きを待っております。(せかしてる訳じゃないですよ~汗)
返信する
ぺぽさん (くっちゃ寝)
2008-05-27 10:05:47
普段お布団で寝ておられても、ベッドに抵抗がなければいいと思うのです。
義父は病院ではベッドでも文句を言わなかったのに、どうして介護ベッドはあんなに嫌がるのだろう、と不思議に思いました。
たぶん、ベッドそのものより「介護ベッドが必要になってしまった自分」というものが嫌だったのかもしれません。

介護用品は便利になりましたが、車椅子でもいざ室内で使おうとすると段差が気になるんですよね。
義父母宅もバリアフリーには気を使ったのですが、玄関の段差など慣れるまで大変でした。
廊下を広くするとか、段差をなくすとか、それがまず先決かなあ。

返信する
もけさん (くっちゃ寝)
2008-05-27 10:25:48
お義父さま、心配ですね。

最近病院では症状が改善すると退院を促されます。
うちの場合、義父自身も早く家に帰りたくてたまらなかったので、一ヶ月も入院していませんでした。
退院前にケアマネさんが、看護士さん、ヘルパーさんを集めて今後のケアの相談する機会をつくってくださり心強かったです。
もけさんも、退院されたあとのことを、そろそろ考えておいたほうがいいかもしれませんね。
介護認定がまだなら、まずそれをするべきです。
そうでないと介護保険が使えませんから。

少しでももけさんの参考になればうれしいので、がんばります~

返信する

コメントを投稿

介護」カテゴリの最新記事