ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

「出雲の阿国」見ましたが・・・

2006-01-28 | 観ること。
きのうNHKの「出雲の阿国」を見ました。
有吉佐和子の原作を以前読んだことがあり、おもしろかったので楽しみにしてたのです。
しかも、あの堺雅人さんが出演!
「新選組!」ファンなら興味ありますよね

で、楽しみにしてた第一話を見て、・・・正直言って、がっかりしました
私も本で読んだのはかなり前のことなので内容は忘れてしまっていたのですが、阿国のイメージは残っています。
ところが、そのイメージと全く違ってたんです・・・。
そして何より期待していた踊りが、・・・これが阿国の踊り?
見る人を惹きつけてやまなかった、阿国の踊りなわけ?

       

結局、第二話は見ませんでした。
そのかわりもう一度本を読み直そうと思い、本棚の奥から引っ張り出してきました。
もともと芸一筋とか、何か一つのことに賭ける女性の生き方というものが好きなので、読み出すともうその世界にどっぷりはまってしまって、全3巻のうち今「下」を読んでいます。

この本には豊臣時代から徳川の世に移る過渡期に、どんな風に歌舞伎が生まれ栄えていったのかなど、時代背景も丁寧に描いてあります。
権力者の移り変わりによって栄える人、没落して行く人。
誰が権力者になろうが関係なくたくましく生きる町民。
誰が権力者になっても搾取され続ける農民。
その中で自由に踊り続けようとする阿国。

登場人物も謎の多い阿国を個性的で魅力のある女性に描き、そのまわりを天下さまの前で演じたいという野望を抱く三九郎、ひたすら阿国を想いつづける傳介、出雲で阿国と夫婦の約束をし京まで阿国を探しに来た九蔵、運命的に出会い阿国のために笛を吹く山三などいろんな男たちが影をおとしていきます。
そして、そのたび阿国の踊りは変化していくのです。

きのう見たのは第三話でした。
自分の野望のために阿国を利用しようとする三九郎を、堺さんがうまく演じているなあ、とこれはイメージどおり。
あの長い話を簡潔に、しかもある程度原作に忠実にしてあるなあ、とこれも納得。
しかし、やはり踊りでがっかりさせられました。

本で読むだけでは阿国の踊りがどんなものかわかりません。
だからこそ、見たかったのに・・・。
私は踊りのことは詳しくありませんが、人が踊るのを見るのはけっこう好きです。
バレエとか、ジャズダンスとか、フィギュアスケートなんかも(ちょっと違いますが)。
歌舞伎も学生の頃、京都の南座で顔見世を観に行きました。
素人でも、素人だからこそ、上手な踊りには目が釘付けになったりするんです。

せっかく「出雲の阿国」をするのに、踊りにもっと力を入れて欲しかったなあ、というのが正直な感想。
やはり、本を映画やドラマにするのは難しいのでしょうね 
 














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