ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

Harry Potter and the Deathly Hallows 読み終える

2007-09-10 | 読むこと。
昨夜、ハリー・ポッター第7巻
『Harry Potter and the Deathly Hallows』をようやく読み終えました。

長女が「翻訳まで待てない!」というので買った第7巻。
にもかかわらず、受験生の長女が読めるわけもなく、
新しい本が誰にも読まれず置いてあるのがかわいそうで、
つい手にとってしまった私。

正直言って、最後まで読み通す自信はありませんでした。
翻訳でしか読んだことがないので、
独特の固有名詞とかわかりづらかったし。

でも、予想外の展開に引っ張られ、
本を途中で投げ出すことができなくなりました。
昨夜なんて、途中から辞書も引かず一気に読んでしまったくらい。

最後は冷静に読んだつもりなのに、
ベッドに入ってからじわ~と涙がこぼれてきました。

最初は「子ども向きの物語だなあ」と思って、
子どもたちほど熱狂的にはなれなかったのですが、
ここまでつき合うと(7年ですからね~)
さすがに登場人物たちに情が移ってしまったようです。

これまでいろんなことがありましたが、
ヴォルデモートとの戦いに、それぞれがいろんな思いで立ち向かう、
そのことに胸を打たれました。


異常な酷暑となったこの夏の暑さも、
初盆の慌ただしさも、
5時起きの疲れも、
日々のうんざりするような出来事も、
ハリポタを読んでいたから乗り切ることができたようなものです。

何の楽しみもなかったこの夏に、
ページを繰れば現実を忘れて違う世界へ飛び立てる、
そんな楽しみを与えてくれました。

この夏でなければ、読み終えることができなかったかも?

まあ、おかげで家事は手抜き。
ときどき家族の冷ややかな視線も感じてはおりましたが


読み終わったあと、気がつけば静かに秋雨が降っていました。
暑くて、長かった夏もどうやら終わりを告げそうです。
あ~、そろそろ現実にもどらねば~

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『一瞬の風になれ 第一部』

2007-09-04 | 読むこと。


     『一瞬の風になれ 第一部
              イチニツイテ』
         佐藤 多佳子


先日、世界陸上が閉幕しました。
私はほとんど見ていないのですが、
ひとつだけ「見たい!」と思っていた競技があります。
それは、400mリレー。

図書館で10人以上の予約待ちだった『一瞬の風になれ』の
順番がようやくまわってきたのです。
世界陸上開幕直前のことでした。

あちこちで話題になったこの作品は、
高校の陸上部を舞台にした青春スポーツ小説です。
なんともタイムリー


スポーツものといえば、私たちの世代では
『巨人の星』、『アタックNo.1』、『エースをねらえ』などの漫画が大人気。
中学校のクラブ選択は好きな漫画で決めてたようなものでした。
(年がばれるなあ・・・

そして今やそれが児童小説の分野にもなっているのですねえ。
(ヤングアダルトというのでしょうか)

私も子どもたちも森絵都さんの『DIVE!!』や、
あさのあつこさんの『バッテリー』にはまりました。
特に『DIVE!!』は森絵都さんの作品の中でも一番好きなくらい。

さてさて、この『一瞬の風になれ』はそれを超えるでしょうか!?


第一部はまだ序章で、それぞれの人物紹介といったところ。
サッカーから陸上へ転身した主人公新二や、
友達の天才的スプリンター連など、
いまどきの若者が魅力的に描かれています。

また、陸上初心者である新二の目を通して、
読者にも陸上競技のことがわかりやすく説明されます。

「速く走る」という、ただそれだけのことが、
いかに人を惹きつけ、感動させるのか。
走るのが苦手な私にも、
少しは理解できるような気がしてくるから不思議。

ストーリー全体にテンポがよくて一気に読めます。

今の若い男の子の雰囲気がよく出ていて、
そういう意味でこの作品が20年後、30年後に読まれるときは、
あちこち注釈がいるだろうなあ、と思ってしまいました。

そのころBUMP OF CHICKENを
知ってる若者は少ないでしょうから(笑)。

とにかく、この作品は素直で爽やか~という言葉につきます。
そういえば『DIVE!!』も『バッテリー』も、
男の子たちが主人公の作品を書いているのはたいてい女性作家。
男性作家はこういうの、書かないのでしょうかね~。
(私が知らないだけかもしれませんが)

主人公たちが(脇役でさえ)爽やかで、一生懸命で、かっこよくて。
だから女の子の読者が(オバサンも含めて)夢中になるんだろうなあ。



そうそう、400mリレー。
画面に釘付けなって見てたのに、
ほんとあっという間に終わってしまいました。

この一瞬に賭けるアスリートたち。
本当に風になって駆け抜けていったみたいです。

長い距離を、自分のペースで、
自分と戦いながら走るマラソンと、
短い距離を、いろんな条件に左右されながらも、
持てる力を一瞬に出し切る短距離走と。

形はちがっても、ゴールに向かうひたむきさは同じですね。

まっ、ウチのおとーさんみたいに、
美味しいビールを飲みたいがためにゴールを目指す、
というオヤジもおりますが・・・ 

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