中国「セクター別」を支持 温暖化対策、日中首脳声明案(朝日新聞) - goo ニュース
日中首脳による共同声明において、中国側が、温暖化対策に関する日本案に賛成するかわりに、日本側は、中国の温暖化ガス削減のための資金ならびに技術支援をするという合意がなされた模様です。この合意こそ、日中間の”戦略的互恵主義”というものなのでしょうか。
合意内容を検討してみますと、これが、両国双方の利益を意味する”互恵性”がないことは確かです。中国側を見てみますと、1.国際的な削減義務を果たしているポーズをとれる、2.実際の削減に際しては、日本から資金ならびに技術の支援を受けられる、3.本来自国で負担すべきコストを削減できるので、軍事費を含めて他の政策に予算をまわすことができる、など、良いこと尽くめです。
一方、日本側を見ますと、1.これまで育ててきた大切な環境技術が無償で流出する、2、中国への資金援助のための予算を取らなくてはならない、3.中国の軍事費拡大を抑制できない、といった悪いこと尽くめです。唯一良いことがあるとしますと、抵抗する中国を温室効果ガス削減の枠組みに引き入れたということぐらいでしょうか(もちろん、おみやげは日本国負担で…)。
これでは、日中間の互恵性などないに等しく、一方的に、日本国が中国の負担をも背負うことになります。”戦略的互恵主義”の実態とは、中国による戦略的片務主義(相手国に義務を負わせる)なのではないでしょうか。中国が軍事大国の道を歩む一方で、莫大な財政赤字に苦しむ日本国が一方的に中国に対する義務と負担を負うとは、どう考えましても納得できません。日本国政府は、中国政府に対して軍事費の削減を要求し、その予算をもって自国の削減コストと環境技術の対価を支払うよう、要求すべきではないでしょうか。
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日中首脳による共同声明において、中国側が、温暖化対策に関する日本案に賛成するかわりに、日本側は、中国の温暖化ガス削減のための資金ならびに技術支援をするという合意がなされた模様です。この合意こそ、日中間の”戦略的互恵主義”というものなのでしょうか。
合意内容を検討してみますと、これが、両国双方の利益を意味する”互恵性”がないことは確かです。中国側を見てみますと、1.国際的な削減義務を果たしているポーズをとれる、2.実際の削減に際しては、日本から資金ならびに技術の支援を受けられる、3.本来自国で負担すべきコストを削減できるので、軍事費を含めて他の政策に予算をまわすことができる、など、良いこと尽くめです。
一方、日本側を見ますと、1.これまで育ててきた大切な環境技術が無償で流出する、2、中国への資金援助のための予算を取らなくてはならない、3.中国の軍事費拡大を抑制できない、といった悪いこと尽くめです。唯一良いことがあるとしますと、抵抗する中国を温室効果ガス削減の枠組みに引き入れたということぐらいでしょうか(もちろん、おみやげは日本国負担で…)。
これでは、日中間の互恵性などないに等しく、一方的に、日本国が中国の負担をも背負うことになります。”戦略的互恵主義”の実態とは、中国による戦略的片務主義(相手国に義務を負わせる)なのではないでしょうか。中国が軍事大国の道を歩む一方で、莫大な財政赤字に苦しむ日本国が一方的に中国に対する義務と負担を負うとは、どう考えましても納得できません。日本国政府は、中国政府に対して軍事費の削減を要求し、その予算をもって自国の削減コストと環境技術の対価を支払うよう、要求すべきではないでしょうか。
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