万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

香港民主派デモの支援方法-全世界で中国製品不買運動を

2014年10月13日 15時29分51秒 | 国際政治
香港警察、学生ら設置のバリケードを一部撤去(読売新聞) - goo ニュース
 香港の民主派デモは、梁行政長官が全人代の決定を撤回することはないとする姿勢を示したことから、膠着状態に陥っております。香港駐留の人民解放軍の動きも懸念されますが、日本人を含む一般の人々が、香港民主派のデモをサポートすることはできないものでしょうか。

 誰もができる参加できる支援活動としては、中国製品の不買運動があります。中国が軍事大国として台頭し、武力を背景に内外に対して牙を剥くようになったのは、輸出を原動力とした急速な経済成長にあります。軍事力の強大化は、莫大な貿易黒字あってのことです。現在も、経済格差の拡大や緊縮政策への転換もあって未だに内需型に移行したとは言えず、今なお輸出は中国経済の柱です。しかも輸出品の多くは家電製品や日常雑貨などが多く、消費者マインドの影響を直接受ける分野です。政府レベルでは、対中制裁に対して消極的な国もあるかもしれませんが、全世界の消費者が、中国に対する抗議の意思を不買という行動で示せば、中国経済に対する制裁効果は少なくないはずです。

 親中派の企業は、香港の大学に対して奨学金等の支援を打ち切るといった方法で圧力をかけているそうですが、こうした汚い手段を使う企業に対しても、企業名を速やかに公表し、ブラック企業としてリストアップすべきです。香港の未来は、全人類の未来でもあるのですから、自由も、民主主義も、法の支配もない世界への逆戻りは、何としても阻止しなければならないと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。


にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村

 
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする