花の詩山の詩

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筑波山のムヨウランで謎の緑の花

2018年05月29日 22時29分37秒 | スポーツ・トレッキング
筑波山には数ヶ所あるムヨウランの自生地の一つで、花の色が緑色という変わった花を
見つけた。
蕾の時には気が付かなかったが、咲いた花を見て回っているうちに、有る株に
緑色の花が有るのに気が付いた。

突然変異なのか、あるいはウイルスにでも侵されたのか、素人の私にはわからない

ムヨウランは、元々花の色に変異が多いと言われているので、これはその範囲
なのかもしれないので、専門家の判断を待つしかない。


これが今回見つけた緑色の花、花の先端はあまり開かず、少しいびつに
歪んでいた
花友にメールで送ったら、花柄も緑だねと言ってきた。さすがに鋭い


付近に咲く、普通のムヨウランはこんな感じである




この中央の花には、クモの足が見えている
それから考えると、緑の花が歪んでいるのは、クモの糸が関係しているかも




本来、ムヨウランの唇弁の先には、毛状の淡黄色の突起が多数あるのだが
この花には淡紫色の突起が見える
うーん気になる。

なぜ気になるかと言えば、唇弁の先がさじ状で紫色を帯びるものが
クロムヨウランと呼ばれるものの特徴の一つだからである
但し、クロムヨウランは、花の寿命は短く、午前中に開花して、午後には
閉じるし、また開かずに落ちる花も多いという。
しかもムヨウランの開花期が5~6月なのに対して、クロムヨウランは
8月であるという。
分布は、本州の栃木・茨城以西、四国、九州、沖縄、伊豆諸島

余談だが、花が緑色のムヨウランで、最初に屋久島で発見された花に
「ミドリムヨウラン」という花が有る。
後に、宮崎県でも各地に自生していることが判ったが、今のところ
屋久島と宮崎県が知られた自生地である。
絶滅危惧種ⅠA類に指定されている希少植物なので、もしも茨城で
見つかったら、それはもう地獄である(笑)、冗談だからね。
ついでながら花期は5月である。

バニラ亜科ムヨウラン属に分類されるものには、次のようなものがある
ムヨウラン、ホクリクムヨウラン、キイムヨウラン、ウスキムヨウラン
エンシュウムヨウラン、クロムヨウラン、アワムヨウラン、ミドリムヨウラン