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ココロの手帳にメモっとこう

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『座頭市』

2007-12-14 23:08:42 | ├お芝居のこと
@新宿コマ劇場

演出:三池崇史
脚本:NAKA雅MURA
出演:哀川翔・阿部サダヲ・麻路さき・遠藤憲一・田中隆三
   松浦佐知子・RIKIYA・野村祐人・青山草太・いとうあいこ
   中田博久・永澤俊矢・長門裕之
上演時間:3時間10分(休憩20分)

たまたま知り合った盲目の居合いの達人・座頭市(哀川翔)と
目の不自由な琵琶弾き八(はち・阿部サダヲ)
次の宿場まで旅をともにする途中で一緒になった旅芸人の女座長・朱太夫(麻路さき)
たどり着いた町では浅川の親分(中田博久)と熊吉の親分(永澤俊矢)が
その町を二分して仕切っていた。
かつて朱太夫と何かあったらしい熊吉の用心棒、竜之介(遠藤憲一)
座頭市が“仏のような”と慕う墓堀老人吾六(長門裕之)
どこかに隠されているという宝をめぐる町の派閥争いに
すべてが破滅へとむかっていく。

開演ギリギリにかけこんだら思いのほか空席が目立ってびっくりした。
三池監督、阿部サダヲさん、エンケンさんとごひいきのそろった舞台
だったけど、うーん・・・ちょっと不満足。
話の盛り上がり、見せ場が分かり難いような。
熊吉の親分が男色家とか、別になくてもいいかなって思う
エピソードもあってちょっと全体が長過ぎる感じ。
説明調のセリフも気になってしまった。
それと翔さんがセリフかみ過ぎ。
大事なシーンでのセリフの言い直しはハッキリ言って興ざめ。
最後、町が火につつまれ、座頭市が斬りまくるところは
迫力あったかな。

阿部サダヲはすごい存在感。
さすがの声量とセリフまわし。
阿部サダヲが出てくると舞台がしまる。
正直なところ舞台での存在感は主役を食っていたんじゃないかな。
今出演している『医龍2』ではすごいカッコいい役だし
すごい好きだー。

エンケンさんの黒い着物と袴姿がカッコよかった。
声もいいし、タッパがあるから舞台栄えする。

旅芸人で女形をやっていたRIKIYAさん
どっかで聞いたことあるなと思ったら、無職のときにときどき見ていた
昼ドラに出てた俳優さんだった。

朱太夫を演じていた麻路さきさんは今回初めてだけど
声の出し方が宝塚っぽいなと思ったらやっぱり宝塚出身の方だった。
さすがにセリフが聞きやすい。

映画と舞台の違いなのかなーっていうのが感想。
パンフレットで三池監督は
“昔は、人間、もっと敏感だったでしょう。
今、技術は進化してるけど五感は退化してるんじゃないですか”
って語っていた。
こういう考え方ってふだん吉川も言ってることに近いんじゃないかなと
思った。
演劇にはまだ人間本来の感じる力が残っているような気がしているって。
そんな人間力あふれた三池監督の作品、映画もお芝居も
これからもいっぱい観たいな。

終演後のロビーで三池監督を発見。
すっごいオーラというか、エネルギッシュな感じ。
握手してもらおうかなーと思ったけど、次々と業界の人らが
やってきてご挨拶してたので遠慮しときました。
『ヤッターマン』楽しみしてますー!とか吉川をよろしくー!とか
訴えたかった。
劇場の外では女優の根岸季衣さんを目撃。
ぐっさん目ざといぜ。

次の舞台は年明けの劇団☆新感線
すっごい楽しみ。

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