埼玉の秩父方面のスナックのマスターと、
そこで働く青年、ピアニスト、雑誌記者、
常連たちのそばで起こる連続殺人事件。
まったくつながりのない被害者と犯人をつなぐ真相は
果てして何なのか。
本屋さんで平積みされて、POPで絶賛されていたので
図書館で借りて読んでみた。
緻密な構成、先の読めない展開、意外な結末、と
まぁそれなりの読ませ力はあると思うんだけど、
どうもスッキリしない。
カウンターで働いている梢路の過去とかマスターとの関係
大酒飲みの女子大生樺山咲とか、伏線があるわりに
その答えが出てこないから消化不良。
読み終わってから、表紙の装丁をみたら
あー、そういうことか、って思ったけど。
この作家さんの他の作品を読んでみようかって気にはならなかったけど、
梢路が作る料理の描写はよかったかな。
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ピース (中公文庫) |
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