2013年10月4日(金)のこと。
見上げたボーイズプロデュース 第10回公演『五人衆』
@博品館劇場
作・演出:川本昭彦
出演:幸村吉也/縄田晋/福永吉洋/平野亘/川本昭彦
ゲスト:今拓哉
上演時間:2時間(休憩なし)
ちょいとおトクに行けるっていうんで観てきた。
川本昭彦さんは『SEMPO』の初演のときにヒットラーを演じていた方。
観に行こうと思ったきっかけは今拓哉さんですが。
再々演のこの『五人衆』は、
「和な生演奏にのせて歌い踊る痛快和製ミュージカル」
江戸時代にあった“五人組”という農民町民の自治組織のもとに、
集まった五人が、実は意外なめぐり合わせの五人で、
そこから話がてんやわんやと盛り上がっていく。
最初に川本さんが出てきて、落語の口上のように
ちょっとした小話。
お金がないもんで、舞台全体が賽銭箱なんですよ、
なんていう小話をすると、客席から小銭やタバコが投げ込まれた!
仕込みなのか、常連さんのアドリブなのか。
知っていたらぜひ何か投げたいものです。
座席にウチワがおいてあって、それを使って観客も
劇中の効果音を出すという参加型。
それに、上演前にはロビーに衣装姿になった川本さんが
現れて、パンフとポスターを手売りしていたよ。
一緒に写真も撮りますよぉ~っていう軽いノリ。
パンフは1000円だから買ってもよかったんだけど、
今回はおトクな観劇なもんでとことん低料金で行こうかと
思っちゃいまして。
前半は、集まった五人組の紹介みたいな感じで話がすすんでいく。
けっこう笑いがおきていたけど、
残念ながらわたし的にはイマイチ。
ちょっと眠くなってしまった。
今さんはどこに出てるんだ~?
と思っていたら。
立ち回りで刀を構えた立ち姿がすごくきまっている人がいるなーと
思っていたんだけど、
その方が歌い始めたら、あ、ジャベールだ、ノエルだ、今さんだーっと。
やっと気付きました。
しょっぱなから出てたのね。
後半、実は五人がみんなあだ討ちの敵としてつながっているってことが
分かって。
そこからのテンポはすごくよかった。
三味線、和太鼓、尺八の演奏をバックに、
客席から走って舞台にあがっての立ち回りと歌。
和の演奏と立ち回りっていうのがすごく合う。
今さんの歌はやっぱり良いなぁ。
5人で踊るシーンもあるしね。
三味線、和太鼓、尺八の音がしみたなぁ。
日本人が持って生まれた感性のどこかに触れるんだろうか。
和太鼓カッコいい。
もっと歌と踊りが多くてもいいのに。
5年前『SEMPO』を観たときには、歌とセリフのバランスは
こんくらいがいいわーと思ったけど。
『SEMPO』きっかけで他のミュージカルを観るようになったら、
今じゃすっかり歌が多い方がいいって思うようになっちゃってるっていうね。
今月はもう1回観劇の予定。
ストレートだけど楽しみ~。