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ICU看護師の限界線。

NHKスペシャル。

もうすでに何度か放映している番組を、昨晩初めて通しで見た。

 

泣けてきた。

コロナに感染し、重症化した患者がエクモに入る。

 

しばらくして亡くなった。

 

防護服で完全に覆っているために、患者の心が穏やかになる

ように<微笑み>を表したいのだが、それができない。

 

患者に調節触れてコミュニケーションが取りたくても、それが

できない。

 

患者が提供する医療によって、元気に退院する姿を見たいが、

それがかなわないケースもある。

 

重症化した患者を薬で治療できれば良いのだが、根本的な治療薬

がない。提供できるのは<抗ウイルス薬>のみ。

 

ICUの最前線で働く医者・看護師は、<無力感>と闘わなくては

ならない。

どれだけ努力しても、急激に悪化し<亡くなる患者さん>

 

生きていた患者さんがついに亡くなる。それも一人だけではない。

 

限界線を越える。

 

これだけ精神を削って頑張っても、経済的に報われない。報われない

どころか、給料も悪化する。

夏のボーマスも冬のボーナスも、その<有名な病院の場合>は、

50%程度減額となった。

 

使命感だけでは、持たない。

 

防護メガネを取った後の、<痛々しい痕>

 

本当に頭が下がる。

 

 

 

 

 

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