浄化槽のために掘り出している礫岩の中から、黄色い粘土(この記事の真ん中へん)に続き、薄緑色の粘土を発見した。
あと庭には赤い岩も転がってるんだが、そちらは砕いてみないと粘土になるか分からない。でもマヤの陶器に使われてるから、可能性はある。
で、その薄緑。遺物の青・緑系の色はマヤブルーか翡翠(ここ産ではない)が多そうだが、長い年月で欠け落ちたり劣化したりすることもあるだろうから、こういう色の粘土も使ったかもしれない。古代文明はともかく、面白そう。(ただ、どうやって焼く?)
その浄化槽は、残り2立米を掘り始めた。
底で水平方向に穴を広げている。
風呂の外に坪庭を作るのでリクエストしたんだが、それに排水管が刺さっている。
掘り始めに縁を固めたとき、排水管の傾斜を考えて太い管を挿してあった。
掘り出した礫岩で埋まってるので手抜きして立ち上がりを通してあった(勾配が取れない)が、これは手抜き工事なため当然やり直し。
わざわざ大きい岩を砕いてコンクリに混ぜようとしていたので、庭に散らばっている割れたブロックや割れたタイルやセメントが固まったものなどを入れるように指示した。瓦礫が残ったって困るだけなのに、何考えてるんだか…。
先日、切り倒してもらった(この記事の後半)木のあたりに埋まっているゴミを片付けて地面を均してたら、さっそく休憩場所にしていたw。自分達はゴミをポイ捨てするくせに、我々がきれいにしたところへ飲み物休憩や昼ごはんを食べる場所を移動する。まったくw。
前にきれいにしたミニ・セノーテは、きれいな岩肌の大きな穴になってたんだが、知らないうちに「鳥や動物が飲めるように」と作業員が水を入れていた。2日くらい放ってあったんだが、案の定、ボウフラが湧いた。それも大量!
井戸から流れ出る水を見て、所詮たまり水なんで一気に興味を失ってしまっていたのもあるが、ボウフラはとんでもない。工事が終わっても、雨季には防ぎようがない。
いらない岩を入れたかったが、蚊の野郎はほんの小さい水たまりでも卵を産む。土ではつまらないので、岩混じりの砂の砂だけを入れた。ついでに、マヤ仮名で我が家のイニシャル(一文字目)を描いた。
ちなみにマヤ仮名というのは古代のマヤ文字を単純化したもの。マヤ語の勉強を始めたとき、ローマン・アルファベットで a だの á だの a´ だの áa だの tza だの tz´a だの dza だの書くのが非常にうざったく、どうにかならないかと思っていた。実際、マヤ文化好きーなメリダ人の間に起こる「それ間違ってる」や「その語源、違う、別の言葉」といった議論の原因は、彼らは自覚していないが絶対にこの面倒くささにある。
それでとりあえずカタカナで書き始めたんだが、ふと、なんでマヤ文字があるのに仮名を作らないのかと不思議に思った。ランダという宣教師が焚書したせいでマヤ文字は歴史上の過去のものになっている。考古学の範疇。それは分かるが、解読が進んだのだから、西洋のアルファベットを使ってこんな面倒臭い書き方をするより、表音文字くらいリバイバルさせればいいのにと思ったのだ。ほら、漢字から平仮名やカタカナを作ったみたいに。
ある日、マヤ人の友達とその話になって、1人が「いや、マヤ語にも文字がある」と言って上のみたいな káabá とか書き始めたので、「違うそれはマヤ語じゃない、ローマン・アルファベットだ、君たちが侵略だなんだと批判しているスペイン語での表記だ」と言った(ついでにカタカナでマヤ語を書いて、日本語で表記したらこうなるんだと説明した)ら、もう1人が非常に興味を持った。他にも「そういうふうに考えたこともなかったが、確かに」と言う人が数人出てきた。
が、彼らは学校でスペイン語を覚えた母語=マヤ語話者で今では完全なバイリンガルだが、文字セットはローマン・アルファベットしか知らない。マヤ語の専門家でもない。マヤ語は基本的に話すためのもので、何か書くときはマヤ語を使わずスペイン語で書く。人によっては上の黄色いやつみたいになら書ける(逆に言えば、スペイン語を解しないマヤ人は、実質文盲である)。
自分たちにはマヤ仮名というものが分からないからちょっと作ってみてと言われてしまって、ある日本人に協力を求めた。結果、わたしがテキトーに単純化するよりすごいものができた。由緒正しい古代マヤ文字とその決まりに則った、かつ文字セットとしてもとても美しい仮名。
これまでアルファベットで書くことに何の疑問も持たず、日本語の漢字→仮名の知識などまったくない社会への提案なので、すぐに「さあ、使いましょう!」とはならない。少しずつ話を聞いてくれる人を探して、どうか?と聞いていくつもりなんだが、いかんせん家ができて落ち着くまでは身動きが取れない💢。とりあえず、自分ちにだけ書き記したというわけです。
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