十年くらい前、ブックオフで買った本です。細川徹という人とイラストが五月女(さおとめ)ケイ子さんの「世界のしくみ」(扶桑社サブカルPB 2006)という本です。
少し気持ち悪い感じもあって、捨ててしまおうと何度も思ったのに、なかなか捨てきれなかった。何だか気になるのです。
一度ネットで検索してみたら、それはもう不気味なイラストがたくさんです。でも、そんなにグロテスクではないので、なんだかさわやかさもあって、おもしろい人なんだなと思ってしまいます。
40前の女性ですね。
こんなアタマのうすい人をコバカにしたイラスト。私としては腹が立つやら、情けないやら、なんとも苦しいところをくすぐられる感じです。
どうしてこのオヤジたちはもっと覇気がないんだろう。やはりハゲというのが、気持ちが後ろに行ってしまうのか。アタマがうすいというだけで、何だか陰性のものに見られてしまうというのか、とにかく頑張ってもらいたいと励まされているような気もして、いやなんだけど、いやとはいえない味があります。
いや、そんなに譲らないで、こんなイラスト大嫌い! そう言えたらいいのに、私は何だか気になってしまうのです。
さて、彼女と細川徹という人があれこれ特集を組んでいて、その中でこんなページを見つけました。
1954年生まれのデーブ・スペクターさんを取り上げています。今から十年くらい前でもデーブ・スペクターさんはもう世の中から(テレビ業界から?)忘れられた存在だったのではないかと思うのだけれど、大々的な特集です。
そのあたりがサブカルチャー的なのかもしれませんね。そして、なんと彼と同い年生まれの特集記事があるのです。これを見て私はびっくりしたんです。1つの世の中の縮図というのか、今の世の中ってこうなっているんだと改めて見直すきっかけになりました。
どんな人たちがいるんでしょう。
1月3日・高瀬春菜さんが生まれています。「伊丹十三の映画『お葬式』でのお尻が印象的だった女優。」
1月6日・中畑清。「元・巨人の野球選手」十年前にはまだ監督を経験していなかった。
1月14日・萩尾みどり。「理科系の女優。」三重県出身かな。
1月19日・松任谷由実。「おもしろい声の震わせ方をする歌手。」
2月15日・立川志の輔。「ヤキソバのコマーシャルで知られる落語家。」たぶん、ガッテンとかのレギュラーを持っていたと思うんだけど。ペヤングのCMに出ていたのかな。
3月9日・カルロス・ゴーン。「濃い顔の日産自動車の社長兼CEO。」最近この人が前面に出ていないですね。フランスで仕事をしているのかな。もっと日本を監督してくれたらよかったのにね。
4月1日・林真理子。「旦那の名前がおもしろい小説家。」この人が大河の原作をするなんて、私は信じられないなあ。
4月7日・ジャッキー・チェン。「NGシーンで知られる香港の映画スター。」
4月15日・大友克洋。「『アキラ』『童夢』で知られる漫画家。」
5月22日・中村修二。「青色発色ダイオードという器具の発明者。」ノーベル賞もゲットした人ですね。
6月5日・檀ふみ。「『あしたのジョー』の白木葉子の声で知られる女優。」知らなかった。「連想ゲーム」は知ってましたが、あしたのジョーは見てなかったのかな。
7月2日・南沙織。「元アイドル。現在は写真家の篠山紀信の奥さん。」現在は坊ちゃんがNHKに出ていたりしますね。栄枯盛衰かな。いや移り変わりかな。
7月29日・秋吉久美子。「けだるい女優。」
8月8日・隈研吾。「建築家。」今はオリンピックで大忙しかな。商売繁盛ですね。
9月21日・安倍晋三。「自民党の政治家。」十年前はそれほどでもなかったんですね。
10月8日・山口いずみ。「『水戸黄門』に出演する湯船に入らない方の女優。」私は、彼女の「みどりの季節」まあまあ好きでしたけどね。カセットには録らなかったなあ。それほどでもなかったのかな。
10月26日・小倉久寛。「サックスで会話することと毛深さで知られる俳優。」三重県出身の人です。
12月5日・水沢アキ。「女優。」昔は好きだったんだけどな。ラジオから流れる彼女の声がかれんに聞こえたんだけど……。だまされてたんですね。
12月7日・古館伊知郎。「よくしゃべるアナウンサー。」今は立派な文化人かな。
12月21日・片岡鶴太郎。「習字のようなもので魚とかを描く俳優。」この人は十年前から路線変更していないですね。
ずっと打ち込んでみました。この人たち。みんなしぶとく生き抜いています。みんななんだかんだで今もバリバリやっている。
そうか。私もこれらの人々に負けないで、私の道を見つけなくちゃ!
そうなんです。あと1人(?)同い年がいますよ。11月3日が生誕日だったかな。
こうしたしぶといキャラたちが生まれたのが、1954年だったんですね。もうびっくりだったんです。