甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

お水取りの奈良へ

2018年03月04日 22時20分38秒 | 大和路を歩く

 街歩きが好きということでしたが、そうでもなくなったのかもしれない。近鉄奈良駅から少し遠回りして東大寺の二月堂に上がったら、もうへとへとでした。

 前日にもくたくたになった記憶があったの(またいつか書きますね)で、ほんの数キロ、東大寺の下のところから二月堂の坂道を少しあがっただけなのに、大変苦しい思いをしました。いやはや、私も鍛えないとダメです。マスクしながらだし、酸欠にはなるしなあ。

 本当は、大阪の実家から、神戸の古本巡りをするはずでした。でも、とてもいい天気だし、何だかもったいなくて、近鉄に乗ることにして、もう迷わず奈良公園に行くことにしました。

 奈良国立博物館をのぞくということも考えられました。お水取りの特集で、薬師寺の絵画の展示もやっているようでした。でも、それはあとから知ったことで、とりあえず、奈良県立美術館をのぞくということの方に気を取られていました。

 行ったとしても、不染鉄さんの作品が常設で飾ってあるとか、そういう情報もないのです。とにかく知らなかった自分を恥じて、のこのこと訪ねたのでした。

 赤膚焼や奈良の工芸的な作品の展示をたっぷりと見て、それから、せっかく奈良公園の北側に来たのだから、そのあたりの春を探そうとしました。



 でも、結局、町のおうちの梅は咲いていましたが、うまく撮れるところがなくて、もうこうなれば奈良公園しかないと、転外門(てがいもん)の方から、正倉院のうらをまわりこみ、大仏殿の北っかわに出ました。

 何もないところで、実家から持ってきたパンを食べ、さあ、お水取りをしている二月堂に行ってみようとしたのです。



 静かな散策道に鹿の家族が全然動かないで、静かに通っていく人たちを見ています。なかなかあさましくない、クールな鹿さんたちです。みんなお上品な感じ。大仏殿に向かう土産物通りで流している鹿さんたちは、中国の人とかもうだれでもいいから愛想をふりまくのに、こちらのファミリーは穏やかに時が流れていくのを見ている感じ。おなかも空いていないみたい。

 神のお使いみたいな鹿さんたちと、神様の営業担当の鹿さんたちとの分業があるのか、それともシフト制で、今日はたまたま二月堂参道担当になっていたのか、いやまさかね。



 二月堂の南側の階段をあがりきったところでやっと紅梅を見つけて、お堂の屋根を入れて、二月堂はお坊さんたちがいろいろな段取りがあるらしく、みんな忙しくあれこれしていました。お坊さんじゃない、檀家というのか、サポート係というのか、そういう人たちも法被を着て出入りしています。

 お祭りムード満点です。

 でも、花粉症の私は、イマイチ気分が乗らず、デジカメの電池も切れそうで、あわてて帰っていくのでした。もう、県立美術館でエネルギーはなくなっていたのかもしれない。



 大仏殿の西側から紅梅と撮り、



 中国の旅行者の皆さんがシカとたわむれているのを眺め、



 春を少しだけ撮った気分になりました。自宅の梅もちゃんと見ていないのに、奈良公園のお花をありがたがるなんて、何だか本末転倒です。

 もっと自宅の梅を眺めなきゃ! でも、明日はふたたび春の嵐とか。うまくいかないです。いやいや、ホイホイと大阪と奈良を遊びに行っているから、大切な梅の花を見逃すんでしょう。


 モクレンが咲いたら、また奈良公園に行きますか。もし、できたら、そうしたいなあ。サクラでもいいけど……。


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1 コメント

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Unknown (omachi)
2018-03-04 23:37:39
歴史探偵の気分になれるウェブ小説「北円堂の秘密」を知ってますか。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索すればヒットし、小一時間で読めます。その1からラストまで無料です。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレに最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。 夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない方が多いですね。岡潔が後半生を暮らした奈良が舞台の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。
東大寺の毘盧遮那仏を造立した聖武天皇の外祖父が登場する小説です。
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