甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

船を探して、ボクの小さな世界から

2020年04月21日 05時55分03秒 | 海と水辺と船と

 もう十年くらい前、たぶん、秋。

 父を入院させてしまいます。

 お見舞いにも行ったけれど、父の自転車でブラブラしてみたかった。弟だったら、そんなことはしないでしょうけど、私はそんなところのある、空気の読めない家族でした。

 じっとしてればいいのに、じっとしていられなかった。ナンバなどには行きたくなかった。(ちょうど今の気分と似ています。遊びには行きたくない。欲しいものもない。お金もあまりない。人に会うのは面倒だ、みたいな。)

 渡し船に乗って、私の小さな世界を走ってみたかった。目的は船だったかな。


 大阪のアートセンターみたいになっている造船所あとを抜けて、別の渡船で自分の街に戻り、


 引っ張られる船を眺め、


 船は、運河だから転回できるところがないので、引っ張られるままに連れて行かれ、ボクはそれをじっと見送り、


 渡し船を乗り継ぎ、


 海(内港)に浮かぶ船たちを見ていました。

 クルッと一回りしたら、闇雲に走ったら、すぐに家に帰ってきたみたい。いい年して、何をやってたんだろう。いいオッサンが、ママチャリで、フラフラして、それはそれ、何か見つけたんだろうか。

 もちろん、何も見つけてないね。

 そんなことしても、お父さんは何も変わらなかった。ただ、病院に行けないのなら、闇雲に疲れるしかなかったんだろうな。

 もう少しお父さんと話すればよかったのに。まあ、無理だったのかな。

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