金沢の友人はがんばる人です。もう昔から、ヤタラメッタラ、こんなところで頑張らなくてもいいだろう、というところでがんばる人でした。たぶん、今も同じかな。
私が、彼の姿に驚いたのは、彼と出会った翌日の下宿での朝でした。30分かけて顔を洗わなくてはいけないのだと決めて、一生懸命に顔を洗っている姿を発見しました。前の夜に聞いていたとはいえ、ビックリでした。ナマケモノの私は、その勢いに驚き、「よくもまあ、そんなに時間をかけて洗う顔があるんだねえ」と感心しました。
何だか冷ややかで、もっと違う関わり方があるだろうと思われますが、私は、昔も今もあまり積極的に人と関わりを持とうとしてこなかったんですね。
だから、今もあまり友だちもいなくてションボリ暮らしています。誰か人恋しくてパソコンであれこれ書き込んでいますが、これまた、あまり注目もされず(当然のことながら)、妻だけが変なこと書いてないかをチェックしてくれているだけです。まあ、私はさびしいオッサンでした。でも、たまには楽しい時もあると思うんですけど……。(2015年の12月、奥さんもブログデビューをしてくれました!)
カタブツの彼は、学生がお酒を飲んで騒いだり、みんなで騒ごうという時には距離をおいて、自分だけのスタイルで何かを勉強しようとしていました。強い意志でがんばる感じでした。
けれども、カタブツの彼は、あまりに頑固すぎて、融通がきかず、かわいらしい女性を見つけると、その人にどう思われようが、お花を捧げたくなる人で、相手の女性が迷惑がったり・嫌がったりできない状況で、「どうぞもらってください」とお花を贈り、しばらくしたら、「こんなことはなさらないでくださいね」とやんわり言われて、失恋したような疑似恋愛ばかりをする人でした。
決してストーカーじゃなくて、わりとあっさりと切り替えて、次に好きな人を見つけられる、タフな心とヤワなハートを持つ、アンバランスな人でした。学生生活もそれと同様で、すごく真面目に講義に出ているのかと思うと、一番前でいねむりしたり、テストをパスしたり、単位をたくさん落としたり、どうしてそんなことになるの、というアンバランスなところがありました。
そして、あんなにお酒を嫌っていたかと思ったら、ある時は1人でウイスキーを買い込んで1人で一気に1本を全部飲んでしまって、それこそグデングデンになって、ユラユラ歩いたり、柱にもたれたまま動かなくなって、そのまま寝込んだりする人でした。
彼とは壁1枚を隔てた運命の出会いをした私なので、彼は1つの心のよりどころでした。
ですから、いつまでも元気で、あいかわらずアイツは、おどけたことしている、と思わせてもらいたかった。マラソンやトライアスロンなど、ストイックにチャレンジもしていました。
でも、私たちはいつまでも学生のままではいられなくて、否応なしに時間の流れにのみ込まれてしまいます。金沢再訪のおりに、私たちはどんどん年を取ってしまうものなのだと改めて感じたような気がしました。
名古屋から特急しらさぎに乗り、米原で座席をひっくり返し、北陸の平野を走れば、白山がずっと私たちを見下ろしてくれるようになります。山容はあまり変わらず、富士山と同じように、山すそを行き来する人々をじっと見守ってくれているような感じです。
白山のお姿を見ていたら、すぐに金沢駅に到着します。前の駅の印象が全くないので、とにかく風変わりな駅だなという印象です。バスに乗るにも、あまりにたくさんありすぎて、どれに乗ったらいいのか、わからないのです。
とりあえず、兼六園まで行きたかったので、一行はそちらに向かうバスに乗りました。それらしい雰囲気のところでバスを降りました。
もうこうなれば、兼六園に入るしかありません。梅がキレイに咲いていました。いろんな梅がありましたが、梅は盆栽か、自分の庭の木か、それとも昔の民家に1本ささやかに咲くというのがよくて、兼六園の梅は、立派すぎて、私の世界とは関係がなさすぎです。
桜だったら、普通のおうちにはないので、どこの桜でも素直に受け入れられるのに、梅は自分の知ってる梅の延長で見てしまって、それと比較してみるから、素直に楽しめないです。私は、自宅の梅目線で世間の梅を見ているらしい。
雪つりも見ました。キレイなお庭です。さあ、これからどこへ行きましょう。
私が、彼の姿に驚いたのは、彼と出会った翌日の下宿での朝でした。30分かけて顔を洗わなくてはいけないのだと決めて、一生懸命に顔を洗っている姿を発見しました。前の夜に聞いていたとはいえ、ビックリでした。ナマケモノの私は、その勢いに驚き、「よくもまあ、そんなに時間をかけて洗う顔があるんだねえ」と感心しました。
何だか冷ややかで、もっと違う関わり方があるだろうと思われますが、私は、昔も今もあまり積極的に人と関わりを持とうとしてこなかったんですね。
だから、今もあまり友だちもいなくてションボリ暮らしています。誰か人恋しくてパソコンであれこれ書き込んでいますが、これまた、あまり注目もされず(当然のことながら)、妻だけが変なこと書いてないかをチェックしてくれているだけです。まあ、私はさびしいオッサンでした。でも、たまには楽しい時もあると思うんですけど……。(2015年の12月、奥さんもブログデビューをしてくれました!)
カタブツの彼は、学生がお酒を飲んで騒いだり、みんなで騒ごうという時には距離をおいて、自分だけのスタイルで何かを勉強しようとしていました。強い意志でがんばる感じでした。
けれども、カタブツの彼は、あまりに頑固すぎて、融通がきかず、かわいらしい女性を見つけると、その人にどう思われようが、お花を捧げたくなる人で、相手の女性が迷惑がったり・嫌がったりできない状況で、「どうぞもらってください」とお花を贈り、しばらくしたら、「こんなことはなさらないでくださいね」とやんわり言われて、失恋したような疑似恋愛ばかりをする人でした。
決してストーカーじゃなくて、わりとあっさりと切り替えて、次に好きな人を見つけられる、タフな心とヤワなハートを持つ、アンバランスな人でした。学生生活もそれと同様で、すごく真面目に講義に出ているのかと思うと、一番前でいねむりしたり、テストをパスしたり、単位をたくさん落としたり、どうしてそんなことになるの、というアンバランスなところがありました。
そして、あんなにお酒を嫌っていたかと思ったら、ある時は1人でウイスキーを買い込んで1人で一気に1本を全部飲んでしまって、それこそグデングデンになって、ユラユラ歩いたり、柱にもたれたまま動かなくなって、そのまま寝込んだりする人でした。
彼とは壁1枚を隔てた運命の出会いをした私なので、彼は1つの心のよりどころでした。
ですから、いつまでも元気で、あいかわらずアイツは、おどけたことしている、と思わせてもらいたかった。マラソンやトライアスロンなど、ストイックにチャレンジもしていました。
でも、私たちはいつまでも学生のままではいられなくて、否応なしに時間の流れにのみ込まれてしまいます。金沢再訪のおりに、私たちはどんどん年を取ってしまうものなのだと改めて感じたような気がしました。
名古屋から特急しらさぎに乗り、米原で座席をひっくり返し、北陸の平野を走れば、白山がずっと私たちを見下ろしてくれるようになります。山容はあまり変わらず、富士山と同じように、山すそを行き来する人々をじっと見守ってくれているような感じです。
白山のお姿を見ていたら、すぐに金沢駅に到着します。前の駅の印象が全くないので、とにかく風変わりな駅だなという印象です。バスに乗るにも、あまりにたくさんありすぎて、どれに乗ったらいいのか、わからないのです。
とりあえず、兼六園まで行きたかったので、一行はそちらに向かうバスに乗りました。それらしい雰囲気のところでバスを降りました。
もうこうなれば、兼六園に入るしかありません。梅がキレイに咲いていました。いろんな梅がありましたが、梅は盆栽か、自分の庭の木か、それとも昔の民家に1本ささやかに咲くというのがよくて、兼六園の梅は、立派すぎて、私の世界とは関係がなさすぎです。
桜だったら、普通のおうちにはないので、どこの桜でも素直に受け入れられるのに、梅は自分の知ってる梅の延長で見てしまって、それと比較してみるから、素直に楽しめないです。私は、自宅の梅目線で世間の梅を見ているらしい。
雪つりも見ました。キレイなお庭です。さあ、これからどこへ行きましょう。