甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

ウィリアム・シンプソン「明けの明星」1874

2021年10月19日 21時03分57秒 | わたしの好きな絵!

 1年ぶりかで県外に出てみました。昨日は感染者が出なかったそうですが、今日は出たのかな。

 少しだけ落ち着いてたし、私もひとりでどこかに行きたかったんです。

 私だけが休みだったんです。



 それで、京都の国立近代美術館に行きました。

 「美しかりし明治への旅」という展示で、どこのコレクションだったのか、その辺の説明がイマイチされてなくて、作品は見たけれど、あとは自分で調べてみてという感じではありました。テーマごとに並べられてはいたけど、説明はほとんどなしで、ただ見てみなさい。感じて見なさい。という展示でした。

 油絵もあったんですけど、私が気に入ったのはスコットランドの画家のウィリアム・シンプソンという人の「明けの明星」という水彩でした。

 全然、「明けの明星」っぽくないし、女の人は日本の女の子に見えませんでした。

 西洋の子が無理矢理に着物を着せられて、朝から雨戸を開けさせられて、何だか疲れているのか眠いのか、という表情でした。でも、何か気になる作品でした。特に深い意味もないだろうし、目が西洋の人だから、こんなふうにしか描けないのかな、と思いました。その疲れた感じがよかったのかなぁ。

 W・シンプソンさんの作品はこれ1枚で、あとの画家さんたちもそれぞれ思い思いの日本を描いていました。

 やはり、富士山、日光東照宮や中禅寺湖、箱根、鎌倉の大仏、宮島、そういった今でも外国の人に受ける観光地をテーマにした風景画は、かわいらしいし、いとおしい日本の姿がとどめられています。

 でも、やはり、そんな観光名所よりも、何気ない人々の表情を描いたもの、そういうのもありましたけど、もう少し時間かけてみた方がよかったでしょうか。

 お天気も雨が降りそうになってきて、どんどん暗くなってきて、落ち着かなくなったのでしょうか。

 いやいや、暗い外に気づいたのは、全部見終わってから後でした。私なりに時間かけて2度会場を回ってみたんでしたね。

 それで、たった1枚だけのシンプソンさんなのか。

 他にも気に入ったものはあったんですけど、インパクトはこれが一番でした。



 ウィリアム・シンプソン(William Simpson、1823年10月28日 - 1899年8月17日)はスコットランド生まれの画家だそうです。

 戦地特派員として、クリミア戦争の戦地などに派遣されて、戦争の実情を伝える版画原画を描いたり、イギリス王族の外国旅行に随行し、新聞の挿絵の原画を描いた、というのが彼の経歴だそうで、日本にはそうした東欧・アジアの取材の流れで、たまたまやって来たのかもしれません。

 そんなに日本と深い関係というのか、日本をテーマにした作品集みたいなのはないのかもしれません。

 雑誌・新聞などジャーナリスティックなイラストを求められて、その度に仕事をしていったみたいです。



 これは、展示の中にはなかったけれど、シンプソンさんの富士山なんだそうです。

 そうでした。キップ買わなきゃと並んでいたら、同年代の女性から、「これもらったものやから、どうぞ」と招待券をいただきました。

 半信半疑、でも、たぶん、そうみたいだから、「ありがとうございます」とチッャカリもらってしまった。

 なんというお得なこと! だったら図録を買えよ、と今となっては思うけど、置くところがなくて、運ぶのがしんどくて、買わずじまいで、絵ハガキさえ買いませんでした。なんとシブチンなんでしょう!

 日本の風景というよりも、ターナーなどの系列の作品みたいな気がします。またつづきは明日書こうと思います!

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