今、大阪の母に電話してみました。夕方には行くから、それで台風が来るから月曜には帰るよ、と伝えました。何だか不満そうでした。もっといたらいいのにという感じです。
でも、15日は台風が来て交通機関も混乱するんじゃないかな、だから月曜には三重に戻ろうなんて思うのですが、少しでもお盆期間を過ごしてほしいという母の願いみたいなものかな。
それもそうなんだけど、大阪ではすることもないし、昼間は寝転がってテレビを見るだけだし、何だかつまらないのです。いや、家族なんだから、つまる・つまらないの問題ではないですね。
まあ、成り行きに任せましょう。たぶん、14日の夜は、台風におびえつつ家にいると思います。
朝から新聞を見てしまいました。なでしこは昨日見たから、新聞を見るほどではなかったのだけれど、ぼんやり見ていた新聞には、政府与党の最大派閥の会長人事を図解してくれていました。何度もこれらの予想図みたいなのは見せられているんでしょう。
私たちは、そこから何を知ればいいんでしょう。番記者の人たちからすれば、この人事がどんな結果になるのか、それは大事だろうし、最大派閥の動きは注目してもいいのかもしれない。
でも、私たちには「ただの予想」であって、それで馬券ならぬ政治券を買う訳でもないから、どうだっていいことでした。それよりもむしろ、図示され写真も挙げられている人たちの人となりを知りたい。何を考え、どんなエピソードがあるのか、どれだけ人間味のある人たちなのかを知りたい。
もしかして、わざわざ取り上げるまでもない薄っぺらい人たちだから、人となりは紹介できないのか? そんなことはないですね。新聞はもともとそういうメディアでしたか。人となりは、亡くなったり、話題になったり、取り上げたいテーマが見つかったり、特別な人たちだけで、政治家の人となりなんて、亡くなった時とか、本人が記事を寄稿してくれた時とか、めったに紹介することはありませんでした。紹介するまでもなく政府系のみなさんはメディアに出してもらっている(本人たちの裏の行動はめったに出て来ないけれど)。
考えてみれば、私たちの話題になることといえば、先のことばかりでした。台風、経済、スポーツ、お盆の込み具合、生活、年金、今の流行、世界の情勢、これからどうなる? ということばかり追いかけていて、今、私たちは何が必要で、何をするべきなのかはそんなに求めていないのかもしれない。
今すべきなのは、みんなが理解していて、仕事に行き、何日はお休みで、生活費はいくらで、物価高で、いろんなものの値段が高くなり、生活は日に日に苦しくなる、というのは了解させられていたのです。
みんなが今のことしか考えてなくて、話題はといえば、「これからどうなる?」という予想でした。
それが当たり障りのないことであるのは確かで、確実なものではないし、どうなるかなあという結論で終わるから、誰にも迷惑をかけないし、サラリと時間が過ぎていくのです。
昔から、お天気の話題をふところから出すのは、そういう誰でも参加できる予想話だからでしたね。
これからも、そういう流れは続くでしょう。仕方がないのです。
だから、できれば、世の中のいろんな人の人となりを知ることができるように、私たちは少しでもアンテナを立てて、お話を聞かせてもらえるように努力しなくちゃいけない。そのためには、自分もあれこれ話をしなきゃいけないのに、私はこの話しかけていく努力が足りません。
予想の時代に溺れていて、人となりを手に入れていない。反省して、今からでも、少しでも話しかけられるようにしたいです。暑いから、外に出ていくのは大変だけど、とりあえず昼には実家に移動したいと思います。
みなさま、お体を大事にされて、お盆をお過ごしくださいませ。台風も心配ですね。それではまた!