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今の時間までテレビを見てしまって、直前は鑑定団を見ていて、愛媛県の歴史の先生が45万円で買った漱石先生の写真が250万円という高値で、その額にも驚いたけれど、そこにあった漱石先生の39歳から49歳まで、亡くなる直前の写真まで、その証言性に驚きました。
確かに、とても貴重な写真だし、先生が修善寺で一時危篤になって、そこから復活した時のみんなの集合写真など、面白いものもありました。和洋折衷の漱石山房の写真も興味深いものがありました。
漱石先生は、その奇跡の11年間にたくさんの作品を書かれ、それを私たちは今も折に触れて読ませていただいている。その11年間がなかったら、私たちは漱石という人に出会うことはできなかったし、日本の文学も違った形で、今とは違うものになったかもしれない。
そんなすごい先生を写真館の力も借りて残された写真がいくつか、もう博物館級のものだったかもしれない。
でも、それがどれだけ私たちや、これからの世代に受け継がれるのか、何だか不安です。これからの人たちは夏目漱石に出会わなくても平気でいられるかもしれないし、日本の教育政策的には、明治の文学者の作品を読む必要はない、という流れがあるような気がしてならないのです。
今さえ、今の世の中にある、科学的・合理的・論理的な文章を正しく読み、正しく理解さえすればよい。古くさい、意味の分からない、古典的な文章を読む必要はないと、すべては切り捨てられているような気がしています。
しっかりした証拠はないけど、世の中的には、大人社会でも、今さら漱石なんて、という人たちがたくさんいるでしょう。
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今日、昼からは雨が降るということでしたが、ちっともその気配はなくて、夕暮れなどは西の方に光が見えていました。
まだ梅雨なのだから、いつどこでどんな雨が降るのか、それはわからないけれど、油断をしたらダメだけど、雨が降らないのも何だかありがたいような気がして、ついつい寄り道してアイスとか、パンとか要らないもの買ってきてしまった。