立憲民主党の新しい代表にイズミさんという方が選ばれたそうです。私なんかから見たら、一番ウサンクサイ人が選ばれたという気がします。
枝野さんも、先細る民主党を支え、もう一度主張の重なる人たちで政治の世界に挑もうではないかとやって来たのだと思われます。
何しろ、あそこに集まった人たちは目立たなきゃいけないし、目先の変化だけを必死になって追いかけ、結局何も得られなかった。消費税と原発停止と財政赤字を何とかしよう、そういうムードは作りましたけど、それらもすべて帳消しになりつつあります。
どこかの野党で、経済政策のために消費税をゼロにしよう、撤廃だ、とかなんとか言ってた人たちもいたけど、あの人たちは結局、どうせ実現しないんなら、適当なことを公約にしてしまえ、とでも思ったのかもしれない。
低成長で、高齢化し、非正規雇用が増え続け、若者は将来の不安を抱え、何ものも信じられず、個々の目先のことだけを考えさせられているこの国です。
国の収入は減る一方なのです。新しい産業は生まれないし、よその国から日本買いと称して、日本の適当なところをどんどん占有しているようです。やがては、私たちは観光するにしても、仕事をするにしても、お医者さんに行くのも、買い物も、いろんなことで外国資本のサービスを使わせていただくことになるのかもしれません。
私たちの国のいろんな産業は停滞しているし、国内では光明が見えないし、新しい研究にもお金は出さないし、未来へのチャンスも放棄し続けています。
だから、希望はそんなにありません。
ですから、国の収入を確実に安定させられる消費税というシステムを失ってはならないのです。どんなにお金がムダに使われていたとしても、これだけは守ってほしい。
消費税システムを抱えて、立民党はどこへ行きますか?
とにかく、みんなで話し合ってほしいし、いろんな党派を作ってもいいから、パーティーでお金集めはしなくていいから、少人数で実質的な話し合いをどれだけやれるか、それがあのチームの大事なことだと思われます。
あの人たちは、目立たねばならないから、そうでないとすぐに埋没するから、わざとらしいこと、あくの強いこと、典型的な抗議者口調で、筋を通せだの、理屈がどうの、というでしょうけど、そういうパフォーマンスよりも、もっとこっそりと、実のある、仲間内だけの、前向きな、今何が必要か、どんな風にして政治を動かしていくか、時間をかけて話し合ってほしいんです。
それを時にはみんなに聞かせたり、新しい参加者も入れたりするのはいいと思うけれど、あの人たちの得意技の足の引っ張り合いと、仲間割れと、中身のない批判と、そんなことばかりしているから、人々から胡散臭がられるのに、あの人たちはそれが自分たちの議論だ、などと思っているんでしょうか。
昔の万年野党の第一党だなんて、ただの批判ばかりで、何も進められない昔がよみがえってくるではありませんか。そんなのではいけない。
新しい代表さんは、今のところ、わざとらしいしゃべりと、まわりくどい説明と、暗さというか真面目さみたいなのを出そうとしているけど、そこからどれだけ脱皮できるか、どれだけ本音を届けられるか、どれだけみんなに親しんでもらえるか、信頼してもらえるか、どれだけ仲間を作れるか、どれだけみんなを集められるか、課題はいっぱいだと思います。
今はとにかくカラッポな感じ。彼から人間らしさを感じたことはなかった。これから、どれだけ感じさせてくれるかです。それよりは、岸田さんとか、山口さんとか、与党の皆さんの方が落ち着いているし、やることはわかっている感じです。
スガさんは、何を考えているのかわからなかったし、官房長官の時はそれが味だったけれど、首相になったとたんに、それが不安の材料になりましたもんね。
どれだけ、人間味を感じさせられるか、簡単なようで簡単ではないですね。
タイトルの「ニューディール」ですけど、1933のルーズベルト大統領の経済刺激政策でした。確かガッコーで習ったんです。それから今まで、ずっと約1世紀ちかく、経済刺激策だ。新しい産業を起こすのだ。という風に進んできました。少し風向きは変わったけれど、今も同じ風を世界中で吹かせようとしている人たちがいます。
でも、もうそんなの要らない。モノはいいから、しゃべりで人々の経済感覚を開放させ、安心させ、活性化させられる人、そういう人が必要だな。
イズミさんがそうなれるか、私にはわかりません。ただ、他人をこき下ろすのがうまいだけではダメだと思う。