昨日の夕方、粉ではなくて、コーヒー豆を買ってこなくちゃとわざわざ歩いて買いに行きました。600円ほどでした。もっと遠出すれば、こだわりの豆やさんもあるんですけど、思いつきでやっているので、近所のドラッグストアで豆を買いました。それしかありませんでした。それでもまあよかったんです。
どうして突然コーヒー豆を買わなきゃいけなかったのか? それは、少しでも生活の質を変えたかったからでした。もう毎日だらしなく過ごしていて、何も生まれて来ないし、家の中はゴチャゴチャだし、自分自身もだらしなく過ごしていて、どこまでも際限なくだらしなかったんです。
このだらしなさは筋金入りであり、ちょっとやそっとでは変わりませんけど、とりあえずマネをしたかった。
というのは、何日か前に、漆芸家の人のくらしを取材した番組、たぶん、人間国宝の方でした。その人がどんな暮らしをしているかで、朝からミルでひいたコーヒーを自分で入れて飲んでおられました。
うちは、今までどんぶり勘定で三人前とか淹れてたのですけど、誰もコーヒーなんて朝から飲まなくて、それではもったいないから、一人分だけ淹れることにして、だったら人間国宝の方みたいに、一人前でもしっかり毎回ミルでひいて淹れる、というのをしてみたかった。
その方は、それからはすぐに午前中はお仕事されてたけれど、私は、休みなんだから、仕事がありません。趣味としては、片づけとか、紙ごみ整理とか、カードの打ち込みとか、そんなことしかなくて、何かする前にブログ書いてみようと、パソコンを開いて、せっかくだから、マネっこした朝ごはんを書いてみようと、適当な絵も描いてしたんでした。
自分が食べる前に、トリたちに少し傷んだネーブルをあげてみようと、トリたちのよくやってくるプリペットの気に刺してみました。雨も降ってきましたけど、さっそくメジロがやってきて、すぐには食べなくて、プリペットの実を食べています。「はやく、ネーブル食べてみてよ」と思いましたが、チラッと食べてみて、メジロたちは、「何だかおいしくなかった」と木の上の方で話している感じでした。
そりゃなぁ、私たちが食べられないものを枝に刺しているわけですから、トリとしても、いいところは食べるけれど、何だかおいしくないところは食べたくないでしょう。
うちにやってくるヒヨドリであれば、怒ってしまって枝から振り落とすかもしれない。「こんなの食えないぞ! もっとおいしいミカンをくれ!」なんて言い出すかもしれない。……まあ、そういうことはないけど、あいかわらずヒヨドリは、せっかく咲いてる梅の花は引きちぎっているようです。それがヒヨドリの鑑賞法というのか、食事法というのか、ただの癇癪持ちなのか、うちの庭では鳥たちの頂点に近いところにいます。
(めったにやって来ないカラスは、うちの庭に食べ物があれば来るのでしょうけど、カラスたちは人間と共存はしたくないので、自分たちのペースで生きるために、ゴミ集積所には来るけど、うちみたいなコトリの生活場所には来ません。)
家族はみんなそれぞれ、朝ごはんを食べていますし、私はタラタラとごはんを時間をかけて食べました。外国の人であれば、もっとおしゃべりなどをして食べるものなのかもしれないのに、うちではぼんやりとテレビの画面を見ながら食べることになります。
もう何十年もこんなにして朝を過ごしているから、朝からあれこれおしゃべりしてゴハンを食べるということはないですね。
実家なら、母がずっとしゃべり続けていて、テレビなんか見させない矢継ぎ早のトークがあるんだけど、うちでは、そういうのがありません。
そして今、10時を過ぎました。雨はやみました。でも、晴れない感じです。天気予報では晴れということですが、うちのあたりに雨雲があるみたいです。
さあ、片づけとカードの打ち込みと本読みと、私のつまらない積み重ねをして、明日に備えましょう。絵も描きたい気持ちはあるんですけど、紙に向かうと、描きたいものは消滅してしまいます。書道みたいに、お手本にひたすら向き合うことも大事かもしれないな。
動機なんて、そんなにないのかもしれない。ずっと転がっているうちに、動機のタネが見つけられるものなんでしょうか。