三月までに孔子さんと兼好さんのことばをまとめておきたいんですけど、そういうことは可能かな。二つと言わず、どちらか一つだけでもいいかな。
それで十分な気がします。欲張ると、ろくなことはないから、淡々となるようになるさと構えていくしかありません。
次の二つ、私たちが望んでいることなのに、なかなかできないことでした。どうしてできないのだろう。
46【位無きことを患(うれ)えずして、( )所以(ゆえん)を患えよ】……自分の地位のないのを心配せずに、いかにしたなら、その地位に〇〇に足りるかと、実力がないことを悩める。また、世人が自分の価値を知ってくれないことを心配せず、人に認められるだけのことをしてやろうと努めるべきだ。〈里仁〉
先生も、それは感じてきたことでした。自分に行政を担当させてほしいと願い続け、ようやくその地位に就けたと思ったら、すぐにまわりはガチャガチャとうるさくなるし、よその国はあれやこれやと揺さぶりをかけてきます。
孔子さんが行政担当だった時、王様をふらつかせようと、たくさんの美女軍団を送って来たそうです。王様は、こちらを骨抜きにさせようという作戦だとわかってはいるのに、ついつい女性たちの魅力にふらついてしまう。
孔子さんは、そんなことでフラつくような人ではありませんでしたが、まわりの人たちが浮き足立っていたそうです。そして、孔子さんはやめざるを得なかった。
そうしたお勤めなんかよりも、もっとのんびりした希望がある時もありました。
47【曲( )の楽しみ】……物質を求めて生きるよりも、粗末な飯を食べて水を飲み、うで枕をして寝るような、のんびりとした生活の中に楽しみはある。〈述而〉
→「曲〇」とは、うで枕をして寝ることです。読みは「きょっこう」と読みます。
→「曲〇」とは、うで枕をして寝ることです。読みは「きょっこう」と読みます。
続けて、「疏食(そし)を飯(くら)い、水を飲み、〇を曲げてこれを枕とす。楽しみもまたその中に在り。不義にして富み且つ貴(とうと)きは、我において浮雲(ふうん)の如し。」とおっしゃったそうです。
実際は、そういうことをする余裕もないし、弟子たちを教育することに忙しくされてたと思うんですが、簡素な(先生は「粗末な食事」と言っておられます)食事をする。必要最小限のものをじっくり食べる。水分も摂取する。横になる時も、立派な布団なんていらなくて、ゴロッと寝てしまう。そういう質素な暮らしの中で見つける楽しみがある、ということです。
実際は、そういうことをする余裕もないし、弟子たちを教育することに忙しくされてたと思うんですが、簡素な(先生は「粗末な食事」と言っておられます)食事をする。必要最小限のものをじっくり食べる。水分も摂取する。横になる時も、立派な布団なんていらなくて、ゴロッと寝てしまう。そういう質素な暮らしの中で見つける楽しみがある、ということです。
そういう暮らしをしている人たちは、たくさんいると思われますが、気持ちは穏やかで、いつも読書し、若い人と議論をして、国家はどうあるべきか考え、社会のありようを憂えるという人はどれほどいるでしょう。そして、若い人たちからずっと慕われた人って、いないような気がします。
今でもいるのかなぁ。私が知らないだけかもしれませんね。
★ 答え 46・立つ 47・肱[ひじ という文字です]