みんなで朝霧高原の近く、白糸の滝まで行かない、もう少し富士川よりの山間にある田貫湖に行きました。湖で特別な遊びをするわけではなく、ただここまでみんなで走っていったのがうれしかった。
だいたい年の似通った連中が、男も女もごちゃまぜに、何台かを連ねてドライブするなんて、それはもう夢のような時間でした。
車内でどんなことを話したのか、たぶん、他愛もない話で、女性がいるからきわどい話もできないし、人のうわさとか、好きな音楽の話とか、最近思ったこととか、思いついたことを次から次と話したんでしょうね。若者たちのまじめなオシャベリって、今ではついて行けないけど、当時は私も参加できてたのかな……、さあ、どうだかな。
ここでふと思い出すことがありました。村上春樹さんの「七番目の男」という短い話で、話し手が小さい頃に体験した高波の話をするものです。幼なじみの子が波にさらわれていく姿をはっきり見た。あの姿・あの時の彼の目が忘れられない、と話をするのです。
みんなで順番に思いつく話を語るというのは、私たちも少しだけ経験したことがありました。だれかの話を、みんなで集まって順番に聞く、というのは貴重というのか、宝物というのか、もう私の人生の中でも、なんだか忘れられない体験です。
そういう場面を設定して、春樹さんが話し手に語らせるのです。その他の一番から六番の人の話も聞きたかったし、八番目以降の人の話も聞きたかった。
みんなで輪になって、とっておきの話をするというのは、私たち人間にしかできない大人の遊びなんでしょうね。でも、今の若い人たち、そんなことをしているんだろうか。現在の私は、順番に回ってくる話に滑らず、大受けになるネタを持っているでしょうか。
まるで思いつきませんね。本当に頭がカラッポです。旅に出ても、やみくもに歩きはしますが、人に語れるような体験は一切ありません。ただやみくもなだけです。
ブログには、ダラダラと文字を連ねていますが、しゃべりではないし、ブログはオチもないし、ただ消えていくだけだし、主義主張もないし、話としてのおもしろさがありません。
こういうのは、日々の鍛錬で身につくものですよね、きっと。人に話をするというのは、それなりに経験を積み重ねていかないとできないものです。私は鍛錬が足りない。みんなで輪になることもないし、むしろそういう機会を避けている今があります。
昔を思い出して、みんなでクルマのツーリングをしたという思い出でした。
今は、そんな楽しいことがありません。たいてい１人でポツンと行動するだけです。
夜、テレビ東京の番組を見ていました。「youは何しに……」という番組は、来日した外国人に張り付いて取材する番組でした。今日見たのは、密着する人を探しにボリビアに出かけ、そこで日本に行けそうもないけど日本に行きたいと思っている人を日本に連れてくる番組でした。
日系ボリビア人のご夫婦を見つけた取材陣は、二十年近く会っていない兄と姉に会いに行きます。また、日本でぜひ会いたかった中学の時にバッテリーを組んでいた元ヤクルト・スワローズのエース・岡林洋一さんに会う、それらをすべてパックにした密着取材でした。
すべて仕組まれているのに、出会えた喜びで、日系ボリビア人のトミオさんは淡々と感激していた。三十数年ぶりに会えた岡林さんも、今はヤクルトの地方での編成部員として活躍していた。もう至れり尽くせりの感動で、トミオさんは大満足だし、見ている私も感激してしまいました。
……あのピッチャー、パラグアイ出身だったのだと、今さらながらの驚きでした。よく頑張る人だったから、今もヤクルトに勤めておられるそうで、なんだかホッとしました。
そりゃ、？十年ぶりの再会というのは、全く関係のない私でももらい泣きできてしまうのです。もう、困ったものです。たぶん、今の若い人には、つまらないお涙チョウダイ番組に見えたかもしれないけど……。
それで、要は、若いとき、あれこれと一生懸命夢や希望、恋や学問その他を語るというのは、それは宝物なのだと改めて確認した次第です。
ネットやパソコンでおしゃべりしても、そんなものはあまり感動しないかも……。
そう思っている私が、ブログを懸命にアップしているこの矛盾。困りました。どうにもできないなあ。
そうだ。とにかく年賀状書き、やっと済みました。今夜はこれでよしとしよう。もう寝なくちゃ。明日こそ掃除しなくちゃ！
だいたい年の似通った連中が、男も女もごちゃまぜに、何台かを連ねてドライブするなんて、それはもう夢のような時間でした。
車内でどんなことを話したのか、たぶん、他愛もない話で、女性がいるからきわどい話もできないし、人のうわさとか、好きな音楽の話とか、最近思ったこととか、思いついたことを次から次と話したんでしょうね。若者たちのまじめなオシャベリって、今ではついて行けないけど、当時は私も参加できてたのかな……、さあ、どうだかな。
ここでふと思い出すことがありました。村上春樹さんの「七番目の男」という短い話で、話し手が小さい頃に体験した高波の話をするものです。幼なじみの子が波にさらわれていく姿をはっきり見た。あの姿・あの時の彼の目が忘れられない、と話をするのです。
みんなで順番に思いつく話を語るというのは、私たちも少しだけ経験したことがありました。だれかの話を、みんなで集まって順番に聞く、というのは貴重というのか、宝物というのか、もう私の人生の中でも、なんだか忘れられない体験です。
そういう場面を設定して、春樹さんが話し手に語らせるのです。その他の一番から六番の人の話も聞きたかったし、八番目以降の人の話も聞きたかった。
みんなで輪になって、とっておきの話をするというのは、私たち人間にしかできない大人の遊びなんでしょうね。でも、今の若い人たち、そんなことをしているんだろうか。現在の私は、順番に回ってくる話に滑らず、大受けになるネタを持っているでしょうか。
まるで思いつきませんね。本当に頭がカラッポです。旅に出ても、やみくもに歩きはしますが、人に語れるような体験は一切ありません。ただやみくもなだけです。
ブログには、ダラダラと文字を連ねていますが、しゃべりではないし、ブログはオチもないし、ただ消えていくだけだし、主義主張もないし、話としてのおもしろさがありません。
こういうのは、日々の鍛錬で身につくものですよね、きっと。人に話をするというのは、それなりに経験を積み重ねていかないとできないものです。私は鍛錬が足りない。みんなで輪になることもないし、むしろそういう機会を避けている今があります。
昔を思い出して、みんなでクルマのツーリングをしたという思い出でした。
今は、そんな楽しいことがありません。たいてい１人でポツンと行動するだけです。
夜、テレビ東京の番組を見ていました。「youは何しに……」という番組は、来日した外国人に張り付いて取材する番組でした。今日見たのは、密着する人を探しにボリビアに出かけ、そこで日本に行けそうもないけど日本に行きたいと思っている人を日本に連れてくる番組でした。
日系ボリビア人のご夫婦を見つけた取材陣は、二十年近く会っていない兄と姉に会いに行きます。また、日本でぜひ会いたかった中学の時にバッテリーを組んでいた元ヤクルト・スワローズのエース・岡林洋一さんに会う、それらをすべてパックにした密着取材でした。
すべて仕組まれているのに、出会えた喜びで、日系ボリビア人のトミオさんは淡々と感激していた。三十数年ぶりに会えた岡林さんも、今はヤクルトの地方での編成部員として活躍していた。もう至れり尽くせりの感動で、トミオさんは大満足だし、見ている私も感激してしまいました。
……あのピッチャー、パラグアイ出身だったのだと、今さらながらの驚きでした。よく頑張る人だったから、今もヤクルトに勤めておられるそうで、なんだかホッとしました。そりゃ、？十年ぶりの再会というのは、全く関係のない私でももらい泣きできてしまうのです。もう、困ったものです。たぶん、今の若い人には、つまらないお涙チョウダイ番組に見えたかもしれないけど……。
それで、要は、若いとき、あれこれと一生懸命夢や希望、恋や学問その他を語るというのは、それは宝物なのだと改めて確認した次第です。
ネットやパソコンでおしゃべりしても、そんなものはあまり感動しないかも……。
そう思っている私が、ブログを懸命にアップしているこの矛盾。困りました。どうにもできないなあ。
そうだ。とにかく年賀状書き、やっと済みました。今夜はこれでよしとしよう。もう寝なくちゃ。明日こそ掃除しなくちゃ！
