甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

中国との交渉 私の消極的意見です。

2014年05月16日 22時12分03秒 | 戦争と平和
 ベトナムのホーチミン市で反中国デモが起きたとき、現地の人々は漢字を目印にしてターゲットを決めたそうです。だから、日本関係の建物も襲われたりしてしまったそうです。それで、すぐに目立つところに日本国旗を掲げ、ここは中国関係ではないと表示をしたということです。

 昔は、いろいろと国内で問題視されていた日の丸も、こうなりゃ単なる目印なんだから、バンバン日本の建物に下げた方がいいですね。海外進出したお店・企業のみんなが、日の丸を全面に出せばいいようです。外見になどこだわってられません。日本と中国は似て非なるものなのです。けれども、一見したら、チャイニーズなのか、コリアンなのか、同じアジアの人たちにも見分けがつかないので、識別してもらうためには、日の丸掲示は仕方がありません。

 今日、デモはベトナム北部にも広がって、中国人の死者が出たそうです。いくらなんでも、それはダメだと思うのですが、今とにかくベトナムの人々の間に反中国の波が起きています。南シナ海で隣国である中国のとった行動に抗議をしないではすまされない気分のようです。それがどれだけ中国に届くのか、それはなかなか難しい面がありますが、一般の市民たちが、中国にもの申したいのです。

 これからまた、中国の広報部は、ベトナム政府の責任を追及し、中国としてはベトナムへの制裁措置をとるだろうと宣言し、ベトナムへの渡航を禁止し、関係をさらに悪い方向へと進めるでしょう。かくして、交渉の道は断たれ、窮地に追い込まれたベトナムが平身低頭して交渉再開を求めるまで、高飛車な態度を続けることでしょう。

 彼らに妥協はありません。たかがベトナムごときが、市民が暴動を起こそうが、それは自分たちの知ったことではなく、中国は今後もエネルギーを必要としており、海南島からすぐ南に石油がありそうなところがあるのだから、当然自分たちの領土だと言い切るはずです。自国内でのエネルギー探索の活動であり、何者にも邪魔されることはあり得ないという論理で押し通すはずです。彼らの言い分は決まっています。議論の余地はありません。海から行けるところはアラブだって、ベネズエラだって、ロシアだって、中国に奉仕してもらわなきゃいけないし、すべては中国の利益のために存在する土地ということで、領土の1つでしょう。

 ベトナムはどうしたらいいのでしょう。国内では抗議デモが続き、大国中国からは抗議だけではなく、様々な圧力を掛けられ、板ばさみとなり、どうしようもない窮地に追い込まれます。やはり、頭を下げて中国政府の関係者に会談を申し込むしかないのでしょうか。それにしたって、結論は決まっています。中国の領海内での活動には、他国の干渉は許さないと引導を渡されます。話し合いの道はありません。

 となると、国際的な話し合いの中で、中国の海での身勝手な行動について、いろんな国からも意見してもらって、中国の反省を促すしかありません。欧米の首脳にお灸を据えてもらうしかないという感じで、そうしたら少しは中国も反省するだろうという、他人任せの対応になってしまいます。

 日本もそうです。日本くらいの経済大国でも、中国は無視して、平気で日本の面子をこわすようなことを言い、行動しています。討論しようという姿勢などなく、おまえが謝り、反省しない限り、中国は許さない。中国の言うことを聞かない限り反日・抗日キャンペーンは続けるし、中国は尖閣も自国の領土だから、やがてはここもエネルギー開発をするつもりだと言うことでしょう。それが中国の当たり前・常識です。

 日本は、自国の経済発展のため、中国での日本企業のビジネスのために、やがては尖閣列島の領有権も放棄せざるを得なくなるでしょう。話し合いの余地はないのです。中国政府関係者は、今後何十年かのエネルギー確保のためには、がむしゃらに、恥も外聞もなく、武力・腕ずくで、取れるものはすべて取り尽くしていくことでしょう。

 話し合うことができない相手と話し合うこと。それは難しい課題です。以前、私は、日本のトップが相手国に飛び込んで話し合えば、何とかなると思っていましたが、ことはそんなに簡単ではないようです。トップ会談でも、何も進まないはずです。トップ会談で進むのは、ある程度お互いに妥協点を探ろうとする気持ちがなければいけないと思いますが、相手はそんな意志がないのです。

 困りました。話し合いの余地はないのです。やっとオチが見つかりましたね。私たちは、中国に向き合うとき、何か新しい展開が起こると思ってはいけないのです。相手はこちらの言うことを聞いてくれないエネルギーが欲しい、経済発展をどこまでもすすめたい駄々っ子のような中国なのです。事態はどんどん悪くなり、交渉は進まないのです。

 となれば、こちらもそれに対抗して、尖閣に家を建て、自衛隊を常駐させ、日本の力で石油開発を進めるしかありません。今は、中国から何かのサインがあるんじゃないの、ひょっとして中国と話し合いの余地があるんじゃないのと、あてにならない期待をして、何もせずに放置していますが、このまま中途半端にしておいて、中国でのビジネスだけできればいいや、という態度ですすむのであれば、ベトナムの二の舞です。でも、日本国民は反中国デモはしないと思います。私も、今まで放置していたのだから、欲張りな中国が膨張して自分の権利を主張してきたのだから、それは意見の強い方、声のでかい方の意見が通るのが世の常だと思っています。

 今なら、まだ間に合います。領有権は日本にあるが、石油開発は中国にさせて上げるという苦肉の策で中国に向かえば、交渉はできると思います。それができるかどうかじゃないかなぁ。

 というオチでした。お疲れ様でした。

 どうしてそんな意見が成り立つのか、それは日本が中国でビジネスをしたいと考えているからです。中国との関係を一切絶つつもりなら、どんなことだってできますが、中国でお金儲けをしたい経済界の声を聞けば、そりゃ、中国政府関係者の顔色を見ながら、ニコニコするしかないではないですか。そうしないと、彼らはビジネスさせてくれないわけですから。

 尖閣問題なんか、経済界にはどうでもいい問題です。一部の政治家が自国の領土だとかなんとか言うでしょうが、それほどに言うのなら、おまえがそこで住んで、自国領土を守れと私は言いたい。海上保安庁・自衛隊の人たちにやらせて、自分は東京でヌクヌクしているなんて、戦中の日本軍と全く同じじゃないですか、政府関係者なんて、そんなものですね。自分では行かない。交渉もしない。あるのは、自国民への高飛車な態度だけです。

 そんな人たちの言うことに耳を傾ける必要はない。中国のお偉方も同じです。こうして私たちがボンヤリしている間に、日本の見えない大事なところがどんどん中国のお金持ちに買い取られることでしょう。日本では土地の売買は自由なのです。

 そうこうするうちに、富士山や、知床や、屋久島、阿蘇山、きれいなところはみんな中国の企業家に買い取られて、貧乏な日本人は、中国のお金持ちにお金をはらって見せてもらうことになるかもしれない。そういう現実ですね。政府が無策なんだから、それは仕方のないことですし、そうなりゃ、そういうところに行かなきゃいいのです。
お金をかけて見られる所なんて、どうせつまらないところに決まっているんだから、そんなところへは行かない方がいい!


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