甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

ふたたび擬革紙の展示会へ!

2015年12月13日 17時43分13秒 | 三重・熊野さんぽ
 去年は9月にあった展示会が、どういうわけか12月に開催されました。確か去年はお堀のハスも花が咲いていて、写真を撮った記憶がありますが、今回はもちろんお堀には何も咲いていません。カモの夫婦がひと組いただけでした。



 去年も、今年も、もちろん奥さんのお供で、私は擬革紙にあまり縁はありませんでした。残念ながら……。スマホカバー、カバン、タバコ入れ、アルバムなど、あれこれと加工してありましたが、私の欲しいモノがありませんでした。

 そもそも私の欲しいモノって、いったい何でしょう。そういうものはありますか? ないですね。私の欲しいモノ、モノがあまり欲しくなくて、お酒飲んだり、マグカップが欲しかったり、お茶碗があるのに欲しかったり、陶器は少し興味がありますね。でも、雑貨は興味ないですね。残念です。

 カバンは最近いいのを買ってもらったし、欲しいモノがないですね。そりゃ、いいことです。せいぜいお金を貯めて、クルマの新しいのをいつか買わなくちゃ!



 私はぼんやりながめるだけでした。寒いのに裸足で行きました。玉城町のお城の中にあった建物を移築した書院の中に靴を脱いで上がるのに、裸足の私はサンダル履きで本当にみっともなかった。そういうところがわきまえていない私です。リタイヤ世代の人たちが次から次とそれなりの服装で見に来ているというのに、失礼なことをしました。

 でも、係の人たちはそれなりに対応してくださって、もちろん奥さんの知り合いの方も当たり前に接してくれて、私は何だか申し訳なかったのです。また、場をわきまえない私の失敗でした。反省しても治らないので、もうこのまま空気の読めないヤツとしてやっていこうと思います。



 田丸のお城の大きな木を見つけました。この上に中学校があって、なかなかステキな感じです。うらやましい。なんだったら、ここに進学高校でも作れるはずなんだけど、それを作るための人口がいないので、もし周辺に二万人くらいの人口が住んでいたら、自転車で通える進学校が作れたでしょうけど、田園地帯にボッカリとあるお城跡なので、もったいないから、中学校として利用しているらしいです。中学生は楽しいでしょうね。



 こんなタバコ入れを作っていたらしいです。江戸時代ころに大変栄えたということです。一生に一度のお伊勢詣りに来て、そのお土産として軽くてカッコイイ擬革紙の品物をたくさんの人が買っていったらしいです。

 でも、それらのお店は、参宮街道の方で、江戸時代後期はこちらに数百の擬革紙の店があったということでした。数百は数十のまちがいかもしれないけれど、それでも松阪と伊勢の20キロほどの間に、たくさんのお店があったというのは、タイムスリップして見てみたい気がします。

 今も、旧街道は、それなりの雰囲気は残っていますが、例によって、すべて閉じられた空間になっていて、クルマで旧街道を走っても、無理をして歩いたとしても、静かで雰囲気はあるし、昔は栄えたのだろうけれど、今はヒッソリとしている町になっています。



 ちりめん本という、布みたいなものに猿蟹合戦を英訳したものが刷られていて、西洋の人たちへのお土産にしたというのがありました。復刻版を触らせてもらいましたが、楽しいし、絵も上手なんだけど、それで終わりで、何だか広がりがない感じがしました。今なら珍しさで売れるかもしれないけど、折角の物語世界が伝わらないかなあと思いました。どうしたら伝わるんでしょうね。ムズカシイ問題です。



 いつものように、玉城町に遊びに来たら、必ず写真を撮る蒸気機関車です。屋根があるだけ大切にされています。動かないので、これも広がっていきません。折角展示されているけれど、朽ちるのを待つばかりで、それが悔しいなあ。各地に置かれている機関車たち、何とか輝かせることはできないですかね。

 そうでした。玉城町は内陸部にあります。海から数キロ離れたところに参宮街道があって、今、そのあたりを近鉄が走っています。内陸部をJRの参宮線が走っていて、こちらは関西方面から長谷寺や奈良の山奥を通って、櫛田川沿いに下ってきて、伊勢へと向かう伊勢本街道というのがあって、こちら側に玉城町があります。ですから中世にはこちらが盛んで、江戸時代前期は、このルートがにぎやかだったということでした。

 それが、江戸後期になると、江戸・名古屋から伊勢へのルートの方が大切になって、伊勢本街道は廃れたそうです。それから200年経過して、玉城町はただの田園市町村としてあり、伊勢市にも松阪市からも離れ、ポツンと存在しています。

 そういう世の本流から外れてしまった町に、時々行ってみるわけですね。エアーポケットみたいな町だから、何だか楽しいかもしれません。ちゃんとクツをはいてくれば、町の散歩もしたんですけどね。時間が無くて、サンダルで行ってしまった。それがいけなかったんです。


★ 擬革紙製品に対するリスペクトがない! とお叱りのコメントを奥さんにしてもらいました。そうだったのかもしれません。自分の言い訳ばかりで、ちゃんと擬革紙への敬意を書かなきゃいけないのに、関係ないことばかりでした。失礼しました。

 でも、独自のお土産文化を江戸時代後期に作り上げた伊勢の人々を尊敬しています。一度廃れてしまったものを、現代の世の中に復活させようという活動も、たいしたものだと思います。自分は、そんな地道な活動をしていないので、せめて何か発信しようと、ブログ書いてたんですけど、すぐ自己満足に陥ってしまって、反省しています。

 どんなふうに発信すればいいのか、私もかげながら、考えたいと思います。


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