甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

冬の富士山を探して

2016年12月28日 22時20分40秒 | 鉄道のこと
 朝、5時に起きて、6時に家を出て、20時過ぎに帰ったのだから、それはもう大変な時間をずっと電車に乗っていたわけです。最後は少し日和ってしまって、近鉄特急で帰りました。目の前で快速みえのドアが閉まるのを見たら、もうヤケクソの気分になりましたっけ……。



 2014年の夏に、18キップで出かけた岳南電車に乗りに行こうと考えたわけです。前回は、雲がかかっていて、あいにく富士山には対面できなかったので、今回はちゃんと日を選んで、なんとなく見ることができそうな今日、往復12時間にもめげずに出かけました。

 朝は、特にどういうことはなく、やたら眠いけれどもグッスリ眠ることもできず、本も読まず、お客の観察をするわけでもなく、なんとなく時間を過ごしていた。みんながスマホで時間を有効に使っておられるのに、私ときたらもう、ボンヤリで、わりとスイスイと時間は過ぎていきました。

 名古屋には8時前に着きました。水曜の朝8時なんだから、通勤客とか、コート着たおじさんたちがたくさんいてもおかしくないのに、それはもう28日ですから、それほど通勤の人はいないのだと思いました。ああ、年末は今ここに来ているわけですね。私は年末の備えを何かしたんでしょうか。何もしていないですね。

 さて、東海道線の新快速、大府・刈谷、ここでかなりの人々が降りて、車内は少しローカル線のようになります。でも、安城、岡崎あたりまではまだ都会です。とても大きな町が連なっている。でも、岡崎を過ぎると、カクンと田舎度が高くなって、海辺の蒲郡で少し持ち直すけれど、もう東海道沿いの小都会をくぐり抜けていきます。

 みんな日本の小都市の典型的なものを持っています。海に面していて、川が町を貫いている。小高い山々に囲まれている。国道や鉄道が海沿いを走り、山の上に中学校、まちの中に小学校、少し離れたところに高校、NTTの電波塔、チェーン店の外食店の看板、ガソリンスタンド、大規模チェーン電気店の店構え、球場の照明塔、私たちはこんな典型的な町に住んでいるんですね。

 外国の人が見たら、なんと箱庭的な、ちんまりしたところに寄り集まって人々が住んでいることだ、もっと広々とした土地で住んだらどうだ、と思うかもしれない。広々とした大平原にポツンと町があるなんていうのは日本にはありませんからね。

 すぐ山また山だし、山を抜けると海に出てしまうし、川は必ず町のポイントとして存在するし、私たちはこういうところで生きているんでした。



 本も読まず、車窓も見ない。お客の観察もしない。うたた寝だってしていなかった。何をしていたんでしょう。トイレを我慢していたわけでもないし、ぼんやりしていたとしか表現できないかなあ。

 豊橋、浜松とたどりながら、もう心は富士山だし、実際にずっと車窓には富士山が出ていました。浜松手前の鷲津という駅に着く前から、ずっと富士山は見えていました。

 そうでした。私は、何もせず、ただ遠くに見える富士山を見ていた。



 それからは、明日書きます。写真もありきたりのものですけど、とりあえず撮ったので、明日貼り付けます。年末、なんだか落ち着かないですね。もっと穏やかに過ごしたいのにね……。
  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。