クリスマスのイブの日、奥さんと奈良市に行きました。奥さんに、靴を買ってあげました。奮発しました。これで奥さんもスカートはくようになるかなあ。たまにはスカートもはいてほしいけど、どうかなあ。
奈良公園を抜けて、興福寺に行きました。阿修羅像を見に行ったんです。その前に、若いカップルが写真を撮っていました。俗に言う前撮りというやつみたいで、2人とも和風の結婚式姿でした。私たちは2時間半かけて奈良に着いたので開放感でいっぱいで、そんな人たちを見ても、何だかうれしかった。
阿修羅像を久しぶりに見て、ありがたい気持ちになりました。そこから東金堂と今作っている新しい中金堂、どんどん興福寺が新しくなっていきます。昔のようにアッケラカンとしすぎているのも、何だかもったいなかったけれど、どんどん新しい建物ができていくのも、うれしいやら、何か悲しいやら、複雑な気分でした。新しい仏様もつくるんだろうか。それはまさかしないでしょうね。でも、何だか心配です。
南円堂にも行きました。ここから奈良町に行くつもりでした。古本屋さんにはこの日は見向きもしません。奥さんが書道の筆が必要ということで、筆やさんには行きました。
大好きな三重の塔にも行きました。いつもだれもおらず、本当に申し訳ないくらい。私もお祈りしませんでした。もう十分した気分だったんでしょうね。それから靴買って帰りました。
途中の針テラス、バイクのオッチャンたちがいるくらいで、たくさんクルマはあるのに、静かな夕暮れです。団体さんもいないし、家族連れもいなかった。そりゃ、イブですからね、どこかで閉じこもらなくちゃ! 私たち夫婦は、あと少しクルマで走らなくてはいけない。
昨日の矢頭山の夕暮れ。空は朱色ではなくて、ぼんやりかすんでいた。そりゃ、もうすぐ雨がやってくるんですから、夕焼けというわけにはいかなかったんでしょう。
いつだったかの朝の矢頭山。もっとクッキリとしたシルエットのときがあるんですけどね。とても七百メートルの山には見えません。千五百くらいあっていい山です。形がキレイで、とんがっています。
信号待ちで一枚、街路樹が冬空にクッキリで、「ああ、なんか楽しい朝だな」と感じました。
名松線も撮りました。ああ、電車に乗りたい。どこに行きたいわけじゃないけど……。
最後は、この前出かけた御浜町神木(こうのぎ)のイヌマキの空です。ああ、ミカン食べたい。