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最近少し早く出勤するようになりました。いつもと出会うクルマが違うようになって、音楽はラヴェルかドビュッシーかということで、何だかご立派な感じです!
そりゃ、私は、気持ち的には若いつもりなんですけど、年をとってますからね。何か人と違うところを見せなきゃいけない。とはいうものの、あまりそれもできてないですね。
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少し前までは、ドビュッシーのピアノ曲集、それからラヴェルさんの「亡き王女……」とか、「クープランの墓」とかでした。
でも、火曜日の朝、晴れてたときに、「ボレロ」を聞いてから、ここ3日間は毎朝「ボレロ」で、夜も適当な番組がないときは、すぐに「ボレロ」にしてしまいます。
そして、ふと思います。
・あれ、三台前のゴミ収集車はコンビニに入るんだ。あっ、そうか。コンビニは独自のゴミ体系があるから、市のクルマが入るわけではないのだ。それで私は、交差点の真ん中で立ち往生させられている。
・あっ、やっとM社のクルマに追いついた。今度の車検は大変そうだから、次はここのクルマ買いたいのだけれど、下手くそな私の運転ではもったいないから、やはり無理かな。あきらめてS社のクルマにすると、百万安いから、そっちにしようかしら……。
・川沿いの桜並木はすっかり何もなくなって、みどりの並木道になってしまった。それなりにキレイなんだけど、人って薄情というのか、こんなにキレイな緑も、あまり顧みようとしないなんて!
・古墳のまわりを麦畑が覆い尽くしていて、風が渡れば、海に浮かぶ島のように古墳が色めき立っているじゃないか。朝の百万ドルの風景だ。それを止まってみられない、あわれなオッチャンが私だ。
・このボレロ、いつもの通勤ルートを、南フランスの田園風景に変えてくれるじゃないか、その中を私は後続車のことなんか考えないで、まるで船でも動かしているみたいに、ゆったりアクセル踏んでいるんじゃないの……とか、そんなつまらないことを考えていたんでした。
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「ボレロ」は単調な繰り返しだと思っていました。確かにそういう部分はありますが、少しずつ盛り上げていくし、繰り返しの中でスイスイと空気を抜く部分があって、その抜け具合がなんとも優雅で、さらに気持ちはどんどん盛り上がっていきます。
木管、金管、弦楽器、ホルン、みんながそれぞれの繰り返しの中でトップに立って、ひととおりソロ的にメロディを担当したら、すぐにさがって、みんなとまた音楽をつつげていくのです。
なんというのか、みんなが主役で、みんなが出たり入ったり、前になったり、後ろになったりしながら、1つの音空間を十数分間リレーしながらつなげていく、綱渡りみたいな音楽で、聞いてる私も参加者になってメロディを吠えたくなります。
だれも見てないから、クルマの中で、チャララララーンとやってたりします。それがブツリと十数分で終わったら、もうクルマの中はボレロロスで、一気にションボリの日常になります。リピートはしなくて、しあわせはそんなにいつまでもあるものではないのだと割り切って、次の音楽を聞く。
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何をやっているんだかの朝、ボレロでトントン拍子を取りながら、仕事場へと向かうわけであります。誰もわかってないことをクドクド書きました。失礼しました。
そりゃ、私は、気持ち的には若いつもりなんですけど、年をとってますからね。何か人と違うところを見せなきゃいけない。とはいうものの、あまりそれもできてないですね。
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少し前までは、ドビュッシーのピアノ曲集、それからラヴェルさんの「亡き王女……」とか、「クープランの墓」とかでした。
でも、火曜日の朝、晴れてたときに、「ボレロ」を聞いてから、ここ3日間は毎朝「ボレロ」で、夜も適当な番組がないときは、すぐに「ボレロ」にしてしまいます。
そして、ふと思います。
・あれ、三台前のゴミ収集車はコンビニに入るんだ。あっ、そうか。コンビニは独自のゴミ体系があるから、市のクルマが入るわけではないのだ。それで私は、交差点の真ん中で立ち往生させられている。
・あっ、やっとM社のクルマに追いついた。今度の車検は大変そうだから、次はここのクルマ買いたいのだけれど、下手くそな私の運転ではもったいないから、やはり無理かな。あきらめてS社のクルマにすると、百万安いから、そっちにしようかしら……。
・川沿いの桜並木はすっかり何もなくなって、みどりの並木道になってしまった。それなりにキレイなんだけど、人って薄情というのか、こんなにキレイな緑も、あまり顧みようとしないなんて!
・古墳のまわりを麦畑が覆い尽くしていて、風が渡れば、海に浮かぶ島のように古墳が色めき立っているじゃないか。朝の百万ドルの風景だ。それを止まってみられない、あわれなオッチャンが私だ。
・このボレロ、いつもの通勤ルートを、南フランスの田園風景に変えてくれるじゃないか、その中を私は後続車のことなんか考えないで、まるで船でも動かしているみたいに、ゆったりアクセル踏んでいるんじゃないの……とか、そんなつまらないことを考えていたんでした。
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「ボレロ」は単調な繰り返しだと思っていました。確かにそういう部分はありますが、少しずつ盛り上げていくし、繰り返しの中でスイスイと空気を抜く部分があって、その抜け具合がなんとも優雅で、さらに気持ちはどんどん盛り上がっていきます。
木管、金管、弦楽器、ホルン、みんながそれぞれの繰り返しの中でトップに立って、ひととおりソロ的にメロディを担当したら、すぐにさがって、みんなとまた音楽をつつげていくのです。
なんというのか、みんなが主役で、みんなが出たり入ったり、前になったり、後ろになったりしながら、1つの音空間を十数分間リレーしながらつなげていく、綱渡りみたいな音楽で、聞いてる私も参加者になってメロディを吠えたくなります。
だれも見てないから、クルマの中で、チャララララーンとやってたりします。それがブツリと十数分で終わったら、もうクルマの中はボレロロスで、一気にションボリの日常になります。リピートはしなくて、しあわせはそんなにいつまでもあるものではないのだと割り切って、次の音楽を聞く。
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何をやっているんだかの朝、ボレロでトントン拍子を取りながら、仕事場へと向かうわけであります。誰もわかってないことをクドクド書きました。失礼しました。