甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

麦の秋 三岐鉄道 橋さがし

2014年05月30日 18時28分33秒 | 鉄道のこと
 三岐鉄道といえば、黄色にオレンジの入った車体が印象的で、いつか乗ってみたいと思っていました。たまたま休みがとれたので、桑名に出かけてみました。

 帰りには桑名の市街地観光をして、夕方に帰ろうという計画があったのですが、暑い昼間にトコトコ歩いて水分をまるで取らなかったので、シオシオになってしまい、早めに退却してきました。すぐにエネルギーが切れてしまいます。もっと計画的に動けばいいものを、相変わらずの無計画で、疲れてホイッと帰ってしまったー!

 西桑名の駅に着いたのが10時過ぎでした。やってきた車両はいつもの色ではなくて、緑とクリーム色のツートンカラー。どこかの払下げ車両かなと思っていたら、こちらがオリジナルの色だったそうで、100年の歴史を記念した車両のようでした。



 電車は出発の数分前にやってきて、たくさんのお客さんを下ろしました。そして、折り返し運転で終点の阿下喜(あげき)の2つ手前の楚原(そはら)行きになりました。3両編成の先頭に変なオヤジが2人乗り、出発します。狭軌の電車なのにカーブはあるし、家々をすれすれに走っていくので、スリル満点で、ハラハラしながら乗っていました。途中いくつもの駅があって、どこでも降りられるキップを買ったので、そのようにすればいいのですが、いざとなると、降りる勇気はなくて、結局楚原まで乗り続けてしまいます。



 2つの橋はここから歩いて20分と西桑名でもらったパンフレットに書いてあったので、古い街道沿いの道を歩いていくことにしました。桑名から京都へ向かう道は、有名な東海道で、途中の亀山あたりで参宮街道に分岐します。そんなメジャーな道ではないけれど、山の合間を縫って、滋賀県に出る道と岐阜の関ヶ原に出る道があるようで、これもそれなりの歴史がある道のようでした。その街道沿いに楚原の町があるようで、現在はいなべ市の市役所も近くにあるようなのです。ものすごく立派な建物の高校だってあります。



 でも、実際の町はとても静かで、古い街道が続いてるようでした。そして、小学校を過ぎて、町外れにたどりついたら、突然に視界が開けて、藤原岳の山々が見えたり、田畑が広々と見えたり、水路や川がありました。ということは、そこを北勢線がまたいでいれば、橋があるはずなので、そちらへ降りていきました。

 そして、念願の橋を見つけました。土木学会からも表彰されている誇るべき鉄道遺産だそうで、テレビで最近知ったばかりの私は、ありがたく対面させてもらいました。ウィークデーなので鉄道のオタクもおらず、ピカピカの天気なので農作業の方も見えず、私ひとりだけが町外れの鉄道の橋に向き合っています。水路の水は早くどんどんと流れていく。電車はもうしばらくは来ない。折角私がそこにいるのでご近所の蚊のみなさんが迎えてくれて、私は落ち着かなくなってしまいます。





 それじゃあ、たぶん向こうに見える鳥居の手前に川が流れていそうだから、そちらにはめがね橋があるのだろうと、またたんぼの中の道を歩きますと、2つ目のめがね橋があって、あと数分したら電車がくるかもしれないので、しばらく日陰のないたんぼの真ん中で待ち続け、何枚か写真を撮りましたが、ほんの一瞬を見事にとらえることはできませんでした。ここが私の限界というか、いい加減さというかです。





 それでも、とにかく撮りました。今度いつ行けるかわかりませんが、小さなハコの乗り物は、乗っているだけでも楽しい乗り物でした。今日の後半は西藤原から近鉄富田まで三岐鉄道に1時間ほども乗ったのですが、こちらは普通のローカル線の乗り心地で、あたりまえにうたた寝してしまいました。普通の乗り心地だとすぐ寝てしまうなんて! ものすごいオッサン力です。近鉄でもうたた寝してしまったし……。それくらい北勢線の乗り心地が異質だったのですね。


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