甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

2ユーロのTシャツとボルネオ象

2019年08月24日 22時59分40秒 | 戦争と平和

 お仕事から先ほど帰ってきました。疲れました。この時間までお酒も飲まないでお仕事なんてね、お仕事は厳しいですね。ま、当たり前か……。

 そこでこんな話を聞いてきました。

 2ユーロのTシヤツ自販機がヨーロッパの街中に突然出現したというのです。

 日本円にすると200円と少しだから、ふざけて買おうとする人たちが出てきます。それで、この2ユーロのシャツができるまでに、どれだけ搾取される人たちがいて、どれだけ低賃金で働かされているか、例えばバングラディシュでは、ミシンを導入しすぎた工場が壊れて死者が出たりしたなど、たくさんの人々が搾取され、低賃金で働かされ、劣悪な環境でお仕事をさせられているというのを機械のモニター画面で動画が紹介されるのだ、ということでした。

 そういう動画視聴後、お客は、シャツを購入するか、寄付するかの選択画面に出くわします。そうすると、かなりの確率で寄付する人たちが出でいる、という動画でした。youtubeでも見られるようでした。ちゃんとお金を入れた人びとの反応も動画の中には組み込まれていて、人はそうした深刻な場面から目を背けられないようにできているようでした。

 またいつか、私も見させてもらおうと思います。今は、少しだけ間を置こうと思います。

 自販機からの隠し撮りを短い動画にまとめてあります。人には琴線に触れると、ものすごくポジティブな動きをするのだと感心します。よくできた動画でした。そういうアイデアを考え出す若い人もいるそうです。アイデアは世界を少しだけ動かすことができるという希望を抱かせる動画でした。

 そういうことを考える人がいて、それを形にする人がいる。そうした機械を使い、人々はどんな行動をとるのか、それを追いかける人がいる。

 人のいいところが出ると、こういう形になる。もちろん、「2ユーロ払ったんだから、私はTシャツをもらおう。そんなの当たり前!」という人だっている。

 でも、普通に考えたら、2ユーロのTシャツって、あり得ないことではあります。

 人々の行いに、値段やランクはないのに、市場原理でいろいろと値は付きます。でも、あまりに低いのはどうかな、という気がしたら、それは考える余地はありそうです。私たちが何かに飛びつく時、そこには何かのからくりがあり、どこかに負担があるわけです。

 また、どこかで無価値なものが、どこかに持っていくと、価値が出ることも起こるわけで、とりあえず、みんなに無理がないように、みんなが共存共栄できる方法は考えなくてはなりません。一人だけが富を独占することは、不自然だし(とかく人の世は不自然なものだけれど)、あまりいいことではありません。




 そのあと、ボルネオ象のお話を聞きました。世の中は、パーム油を広めるために、椰子のプランテーションが広がっているそうです。ボルネオの象さんたちは、椰子畑に侵入し、あちらこちら荒らしまわるそうです。

 そのために、誰かがヒ素入りのバナナを畑のまわりにまき散らします。すると、いくつもの象の群れが、バナナを食べて死んでいく。小象だけが取り残され、そうした保護象を収容する施設がどんどんいっぱいになっていく、ということでした。

 人の活動を邪魔する野生生物は、すべて害獣ということになるそうです。調査団が犯人探しをしても、もちろん犯人はわからないし、地元の人たちは、誰かがやったにも関わらず、自分は知らないし、誰がやったかわからない、というそうです。

 ああ、そんな話を聞いてくる仕事だったのか。ご苦労なことでした。

 明日元気になったら、ちゃんと眠れたら、落ち付いて書こうと思います。

 みなさま、よい週末をお過ごしですか?


★ 朝は秋みたいだった今日、少しだけ書き直しました。(2019.8.25)


★ 25日の夜、ふたたび書き直しました。ホントに私って、いいかげんなことを書いていて、申し訳ないです。

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