甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

七人から四人の犠牲者を出した侍たち

2019年03月21日 20時58分14秒 | だいたい映画、ときどきテレビ

 黒澤明監督の「七人の侍」(1954)を、今日、NHK-BSで13時から16:30まで見てしまいました。

 普通ならトイレにも行くはずなのに、どういうわけかトイレにも行かず、オヤツも食べず、ひたすら見ていました。

 今回気になったのは、お侍さんたちよりもお百姓さんたちでした。侍たちは、あろうことか農民たちにスカウトされて、村の守備隊を買って出ます。あり得ないことだけれど、たまたま志村喬さんというお侍さんに出会い、志村さんが断っていたのに、行きがかり上引き受けざるを得ず、彼がOKとなった時点で、次から次と人が集まります。

 やはり、人というのは、だれかを中心に回っていくことになっていて、誰か核になる人が決まると(誰かが覚悟してくれたら)、物事は動き出していくようになっているのでしょう。そこが人の妙です。集まる人々の思惑が違っていたとしても、人は中心になる人との関係性で回っていくんです。

 それからトントン拍子で七人のメンバーが決まります。残念ながら山形勲さんは拒否して、メンバーに入ることができませんでした。いつも悪役ばかりさせられている山形勲さんも、メンバー入りできたら、代表作になったのに、監督さんから画面の中には出ているのに、メンバー入りだけは許されなかった。今思うと、残念でなりません。



 七人が村に入り、防御するための作戦を考えることになります。相手は四十人いるそうで、それを倒すために、川をお堀に使ったり、麦を刈り取ったら、畑を水田にして、馬で入って来られないようにしたり、村に入る道を限定したり、柵を作ったり、村人の竹やり訓練をして、メンタルのトレーニングもしたり、考えられるいろんな作戦に取り組みます。

 すべて整った時点で、偵察にやってきた三人の野武士のうちのひとり(上田吉二郎さん)をとらえ、野武士たちの砦の位置を聞き出し、先制攻撃にも行くのでした。

 剣客の宮口精二さん、ムードメーカーの千秋実さん、無手勝流の三船敏郎さん、それと農民代表で道案内の土屋嘉男さんの四人で乗り込みます。山すその谷沿いにトンガリ屋根の建物があって、ここに四十人の野武士と女どもが暮らしているようでした。

 朝まだ早く全員は眠っているようでした。ここで朝駆けで寝ている所に火をつけて、出てくる男どもを殺すという算段で、十人のうろたえた敵を倒したということなっていますが、その中に、土屋嘉男さんの奥さんがいて、野武士どもの家に火がついたのはいい気味だと見ていて、ウキウキしながら火の上がる家から出てきたところ、もとの旦那である土屋嘉男さんを見つけて、合わせる顔がないのか、もう一度燃えさかる家の中にもどり、そのまま死んでしまいます。

 このもと奥さんが島﨑雪子さんで、表紙の写真でした。右のオジサンは誰? と思ったら、若い頃のクロサワさんだったみたいです。こんな普通の人みたいな感じだったんですね。すでにいくつも監督されていて、それ相応のオーラがあってもいいはずなんだけど、写真には撮り切れていないです。女優さんへの演技指導か何かだから、わざとオーラを外しているところなんだろうか。



 野武士の砦への先制攻撃のつもりが、侍たちの最初の犠牲者・千秋実さんが火縄銃でやられてしまいます。

 このあと、稲葉義男さんが第一回めの戦いにおいて銃に倒れ、雨の中の第二回目の戦いにおいて、またも火縄銃で宮口精二さんと三船敏郎さんがやられてしまいます。

 四人がやられてしまうものの、戦のあとに、農民たちは田楽を歌いながら田植えをすることになり、残された志村喬さん、加東大介さん、木村功さんたちは村を去るという話になっています。

 坊ちゃん侍の木村功さんは、村娘の津島恵子さんと結ばれるために村に残るのか、それとも志村さんたちと村を離れるのか、それはわからなくて、とにかく勝ったのは農民たちなのだというセリフで映画は終わってしまいます。

 とりあえず、あらすじを書きましたね。

 何か言いたいことなかったんでしょうか?

 あったような気がしたけど、もうしばらく考えて書いてみます。とりあえず投稿しちゃおう。


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