1 初春の すべての願いを 叶えむと 春日の使い わが家に来る
2 鹿さんは 朝日を浴びて たたずみて 不思議な巻物 くわえてをりぬ
3日の夕方に、自宅へ帰ってきました。新聞と年賀状が2日分届いていて、やっと私たちにお正月がめぐってきた気分です。みんなひとこと書いてくださって、本当にありがたいことです。このありがたさに感謝し、私は、もう少し深みのあることをボソボソと書いていきます。
理想は兼好法師です。ぜひ、兼好さんのように、街を出歩き、いろんな人と出会い、しっかり話を聞いて、切り取っておくべきことは切り取り、発信していくつもりです。
現実は、自分の才能からすると、たいしたことはできないかもしれませんけど、とにかくやれるだけはやります。……という新年のご挨拶でした。
大阪では、あまりどこにも出歩かず、いつもの正月でした。お酒を飲みすぎ、食べ物を食べ過ぎ、運動をあまりしませんでした。いつも以上にだらしないお正月でした。ダメでした。
だから、去年のキレイだなと思ったものを貼り付けてみます。
1つめは、葉をすべて落としてしまったイチョウでした。青空にはハダカンボのイチョウも合うなあという気がします。
3 イチョウの木 ハダカンボウの 青い空
4 冬空や 時間は枯れ葉になりにけり
5 夕空は 伊賀も甲賀もなく照らす
6 丸柱 焼き物の里 年の暮れ
7 蒲生野の 比叡おろしの 車窓かな
8 冬枯れや 車両の酔客 ガン見する ……2人しかいなかったので、とても怖かったのです。
★ 1年ほど前、太郎坊宮(滋賀県東近江市)に出かけたとき、近江鉄道の車両の中で、ふたりだけになったときがありました。最初はフツウの人だと思っていたら、遠くに座っていたその人が突然私の目の前に座り、何も言わないけれど、怒った顔をしてにらむのです。
「えっ、何か気に触ることをした?」と一瞬思ったけれど、その人が目の前にいると、ものすごいお酒のにおいがして、「あっ、酔っているらしい。なぐられたらイヤだな」と、必死になって別の車両に逃げました。そちらには何人かお客さんがいて、少し安心したけれど、でも、「おい、どうして逃げたんだよ」とからまれるんじゃないかと、気が気でなかったんです。
どうにかなぐられず、目的の駅までたどりつけたけれど、車両を独占しているのは何だか楽しいと思うクセがあったんですが、そうでもないのだと思い直すきっかけにはなりました。
ああ、そんな怖いことがありました。電車は楽しいんです。でも、怖さも見え隠れする。まあ、それが人生というものなんですね。
トラブルも人生、ハラハラも人生、ウッカリも人生。せいぜいそういうのを楽しんで行けるよう努力していきます。
2 鹿さんは 朝日を浴びて たたずみて 不思議な巻物 くわえてをりぬ
3日の夕方に、自宅へ帰ってきました。新聞と年賀状が2日分届いていて、やっと私たちにお正月がめぐってきた気分です。みんなひとこと書いてくださって、本当にありがたいことです。このありがたさに感謝し、私は、もう少し深みのあることをボソボソと書いていきます。
理想は兼好法師です。ぜひ、兼好さんのように、街を出歩き、いろんな人と出会い、しっかり話を聞いて、切り取っておくべきことは切り取り、発信していくつもりです。
現実は、自分の才能からすると、たいしたことはできないかもしれませんけど、とにかくやれるだけはやります。……という新年のご挨拶でした。
大阪では、あまりどこにも出歩かず、いつもの正月でした。お酒を飲みすぎ、食べ物を食べ過ぎ、運動をあまりしませんでした。いつも以上にだらしないお正月でした。ダメでした。
だから、去年のキレイだなと思ったものを貼り付けてみます。
1つめは、葉をすべて落としてしまったイチョウでした。青空にはハダカンボのイチョウも合うなあという気がします。
3 イチョウの木 ハダカンボウの 青い空
4 冬空や 時間は枯れ葉になりにけり
5 夕空は 伊賀も甲賀もなく照らす
6 丸柱 焼き物の里 年の暮れ
7 蒲生野の 比叡おろしの 車窓かな
8 冬枯れや 車両の酔客 ガン見する ……2人しかいなかったので、とても怖かったのです。
★ 1年ほど前、太郎坊宮(滋賀県東近江市)に出かけたとき、近江鉄道の車両の中で、ふたりだけになったときがありました。最初はフツウの人だと思っていたら、遠くに座っていたその人が突然私の目の前に座り、何も言わないけれど、怒った顔をしてにらむのです。
「えっ、何か気に触ることをした?」と一瞬思ったけれど、その人が目の前にいると、ものすごいお酒のにおいがして、「あっ、酔っているらしい。なぐられたらイヤだな」と、必死になって別の車両に逃げました。そちらには何人かお客さんがいて、少し安心したけれど、でも、「おい、どうして逃げたんだよ」とからまれるんじゃないかと、気が気でなかったんです。
どうにかなぐられず、目的の駅までたどりつけたけれど、車両を独占しているのは何だか楽しいと思うクセがあったんですが、そうでもないのだと思い直すきっかけにはなりました。
ああ、そんな怖いことがありました。電車は楽しいんです。でも、怖さも見え隠れする。まあ、それが人生というものなんですね。
トラブルも人生、ハラハラも人生、ウッカリも人生。せいぜいそういうのを楽しんで行けるよう努力していきます。