甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

東北に向かおうとしている私たち

2023年07月12日 21時06分12秒 | きたぐにへの旅

 夏が近づいてきました。どこかへ旅でもしなきゃ、と思うけれど、去年は奥さんがどこにも行かないみたいだったから、無理やり山陰の旅に出たんですけど、今年はどうやら東北に行くみたいで、それは私はうれしいんだけど、奥様はまたも一緒には行かなくて、飛行機でポンと岩手に向かうようです。

 ああ、また長い一人の旅に出なきゃいけないのか。

 でも、よく考えてみれば、2011年の夏にでも、私一人でも岩手に行けばよかったんですけど、そのころは行けそうな気持にならなかった。

 そうしてチャンスを逃しているうちに、彼女のふるさとには誰も待ってくれる人がいなくなってしまった。

 誰かが、私たちの訪れを待ってくれるなんて、それはもう有り難いことなのに、私たちは、ついついいろいろと言い訳をして、大事なチャンスを逃してしまいましたね。私が大事な機会を失うのは、もうどれくらいあったでしょう。

 数限りなくチャンスを逃し、たまにチャンスに向き合えたとしても、何だか思ってたのと違うとか、不平をもらしたり、気に食わなかった様子になったり、うまく乗れてなかったなあ。

 いや、どれだけチャンスをうまく利用できる人がいるんだろう。うまくいかなくても、不平も言わず、まわりに声かけして、明るさを失わないっていうことがどれだけ大事なことだったのか。


 彼女のふるさとの町を、手持無沙汰でふらふら歩いていたら、しんきんのおねえさんを見つけて、調子に乗って写真なんか撮ってました。曇っていました。雨はいくらか降ったんだったか。

 彼女ともそんなにお話はできなくて、何となくボンヤリとした時間をすごさねばならなかった。

 あれから、もう十何年過ぎてしまった。

 今年、久しぶりに、奥さんのふるさとに行けるかなあ。私は行きたいし、本当ならしっかりしゃべりたいし、いろんな人と交流したい。そんな気持ちはあります。でも、たぶん、彼女がそばにいたら、すべてを彼女に任せたままにしてしまう。

 それがいけないです。いつまでたっても、いい年なのに、とっちゃんボーヤなんだよ。冗談じゃなくて、お話にならないオッサンだ。いつか脱皮できる、いい大人になれる、そう思ってきたけど、なかなかなれないなあ。


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