桑名駅周辺は、町歩きをする人々にとっては魅力的なところです。鉄道はある。城跡もある。文学や歴史もある。古い食べ物屋さんもある。商店街もある。古い建物も残っている。お土産もいろいろある。こじんまりとしていて、たいていのところには歩いていける。
魅力的じゃないですか!
だけど、今回私は、町を歩いたわけではありません。ただ、駅でJRの18キップから、近鉄のキップを買い直して近鉄に乗り換えただけです。
でも、ほんの20分足らずでも、この町のしんみりした感じを味わうことができました。地元の人は、そんな変な目で見るなよ。名古屋への通勤圏だし、すごく便利な町だし、図書館だって立派だし、野球だって強いし、発展してんだそ! と、おっしゃるでしょう。
発展はしている。新しい動きが生まれている町なのだと思います。でも、町を電車で通るだけでも、古めかしい町で、ところどころエアポケットが見え隠れしていて、途中下車して歩いてみたい、という気持ちが起こるのです。
新興住宅地では、そんな気分は起こりません。名古屋駅周辺、どんどん大きなビルができているけど、何だか魅力を感じない。少し外れると、オッチャンたちが興味のある町があるような気がしますが、とにかくピカピカのビル群ではダメです。適当に古くて、何かひかれるものが必要です。
名古屋駅に止まっていたしらさぎさん。これに乗れたら、金沢・富山ですけど、ザンネンながら1回しか乗ったことがありません。
今度行くときも、たぶんクルマかな。貧乏な私たちは、クルマで行くと安上がりという気分で行きます。それなりにお金もかかると思うけど、特急では行きません。名古屋に出るまでが大変です。
あおなみ線が南に向かって分かれていきます。その終点にはJR東海の鉄道博物館があります。一度そこには行きましたが、写真のデータもどういうわけか吹き飛んだので、縁がなかったのだとあきらめました。
分岐点って、何だかステキです。まさにそこが分かれ目。人生でもそういうことがたくさんあるのに、あまり意識できなくて、鉄道の分岐点に来て初めて、ああここが分かれ目なんだと、変に思い当たるんです。もっといろいろ気づいていたらいいんですけど……。
木曽川の鉄橋を渡ります。見えるのは近鉄の鉄橋です。どっちからでもいいから電車来ないかなと見ていましたが、来なかった。まあ、いいや、これもまたこんなもの。待っていると来ない。ボンヤリしていると来る。それも人生じゃないですか。
桑名の駅は、跨線橋が雰囲気があって、この狭い通路を行ったり来たりしていると、ああ、私は今ここにいるという感じがします。写真を撮るようなところではないのだけれど、生き生きとしている気持ちがみなぎってきます。たぶん、ここに生きる人たちの生気が浮遊しているんでしょう。
そういうのを味わえる跨線橋です。
なんとも言えないオーロラ雲がありました。少し小さいけど、久しぶりに見ることのできたオーロラ雲です。これと電車を組み合わせて撮りたかったけれど、うまく撮れなかった。
大阪に向かう近鉄特急はお客さんがいっぱいで、この電車と空を撮りたかったんですけど、うまくいかないですね。だから、バラバラに撮りました。イメージの中では2つは1つです。
養老鉄道が駅の真ん中に静かに待機しています。色も地味だし、雰囲気も軽やかさがありません。でも、人知れず養老山脈の東側を淡々と走り抜け、大垣までつながっている。
この路線がもっと生き生きして、いろんな人たちがここを訪れてくれたら、さぞかしおもしろいし、人のいろんな方面の活躍が見られるんですけど、電車はあまり利用されなくて、三重県の人でさえ、クルマでスイスイ走り抜けてしまう。
何だかもったいないです。地図の上でこの路線を見つけたときは、もうものすごく昔ですけど、近鉄はすごいなあ。大阪から岐阜・愛知まで行くんだ。と感心しました。今は、切り捨てられて、独自の路線になってしまいました。もうこうなれば、独自の味を出して、みんなを集めるしかないですね。
お肉が食べられて、パワースポットがいくつかあって、養老の滝があって、しかも桑名と大垣をつなげている。そのほかには、できたら養老山脈のいくつかを開発して欲しいなあ。この山はこんなのがありますとか、ここからは富士山が見えますとか、伊吹山や琵琶湖が見えますとか、縦走して関ヶ原までどうぞとか、何か山のこと教えてもらえない物かなあ。
そんな、とりとめのない桑名駅でのひとときでした。中原中也さんの詩碑は1番ホームにありますけど、何だかとにかく作りましたというような碑で、あまり顧みられなくて残念な感じです。
潜在力はたくさんあるのに、まだまだ未開発の桑名駅でした。たぶん、第一印象は、なんだこのさびれた駅! でしようけど、ぜひ何回も利用してもらえたらと、私なんかは思います。
魅力的じゃないですか!
だけど、今回私は、町を歩いたわけではありません。ただ、駅でJRの18キップから、近鉄のキップを買い直して近鉄に乗り換えただけです。
でも、ほんの20分足らずでも、この町のしんみりした感じを味わうことができました。地元の人は、そんな変な目で見るなよ。名古屋への通勤圏だし、すごく便利な町だし、図書館だって立派だし、野球だって強いし、発展してんだそ! と、おっしゃるでしょう。
発展はしている。新しい動きが生まれている町なのだと思います。でも、町を電車で通るだけでも、古めかしい町で、ところどころエアポケットが見え隠れしていて、途中下車して歩いてみたい、という気持ちが起こるのです。
新興住宅地では、そんな気分は起こりません。名古屋駅周辺、どんどん大きなビルができているけど、何だか魅力を感じない。少し外れると、オッチャンたちが興味のある町があるような気がしますが、とにかくピカピカのビル群ではダメです。適当に古くて、何かひかれるものが必要です。
名古屋駅に止まっていたしらさぎさん。これに乗れたら、金沢・富山ですけど、ザンネンながら1回しか乗ったことがありません。
今度行くときも、たぶんクルマかな。貧乏な私たちは、クルマで行くと安上がりという気分で行きます。それなりにお金もかかると思うけど、特急では行きません。名古屋に出るまでが大変です。
あおなみ線が南に向かって分かれていきます。その終点にはJR東海の鉄道博物館があります。一度そこには行きましたが、写真のデータもどういうわけか吹き飛んだので、縁がなかったのだとあきらめました。
分岐点って、何だかステキです。まさにそこが分かれ目。人生でもそういうことがたくさんあるのに、あまり意識できなくて、鉄道の分岐点に来て初めて、ああここが分かれ目なんだと、変に思い当たるんです。もっといろいろ気づいていたらいいんですけど……。
木曽川の鉄橋を渡ります。見えるのは近鉄の鉄橋です。どっちからでもいいから電車来ないかなと見ていましたが、来なかった。まあ、いいや、これもまたこんなもの。待っていると来ない。ボンヤリしていると来る。それも人生じゃないですか。
桑名の駅は、跨線橋が雰囲気があって、この狭い通路を行ったり来たりしていると、ああ、私は今ここにいるという感じがします。写真を撮るようなところではないのだけれど、生き生きとしている気持ちがみなぎってきます。たぶん、ここに生きる人たちの生気が浮遊しているんでしょう。
そういうのを味わえる跨線橋です。
なんとも言えないオーロラ雲がありました。少し小さいけど、久しぶりに見ることのできたオーロラ雲です。これと電車を組み合わせて撮りたかったけれど、うまく撮れなかった。
大阪に向かう近鉄特急はお客さんがいっぱいで、この電車と空を撮りたかったんですけど、うまくいかないですね。だから、バラバラに撮りました。イメージの中では2つは1つです。
養老鉄道が駅の真ん中に静かに待機しています。色も地味だし、雰囲気も軽やかさがありません。でも、人知れず養老山脈の東側を淡々と走り抜け、大垣までつながっている。
この路線がもっと生き生きして、いろんな人たちがここを訪れてくれたら、さぞかしおもしろいし、人のいろんな方面の活躍が見られるんですけど、電車はあまり利用されなくて、三重県の人でさえ、クルマでスイスイ走り抜けてしまう。
何だかもったいないです。地図の上でこの路線を見つけたときは、もうものすごく昔ですけど、近鉄はすごいなあ。大阪から岐阜・愛知まで行くんだ。と感心しました。今は、切り捨てられて、独自の路線になってしまいました。もうこうなれば、独自の味を出して、みんなを集めるしかないですね。
お肉が食べられて、パワースポットがいくつかあって、養老の滝があって、しかも桑名と大垣をつなげている。そのほかには、できたら養老山脈のいくつかを開発して欲しいなあ。この山はこんなのがありますとか、ここからは富士山が見えますとか、伊吹山や琵琶湖が見えますとか、縦走して関ヶ原までどうぞとか、何か山のこと教えてもらえない物かなあ。
そんな、とりとめのない桑名駅でのひとときでした。中原中也さんの詩碑は1番ホームにありますけど、何だかとにかく作りましたというような碑で、あまり顧みられなくて残念な感じです。
潜在力はたくさんあるのに、まだまだ未開発の桑名駅でした。たぶん、第一印象は、なんだこのさびれた駅! でしようけど、ぜひ何回も利用してもらえたらと、私なんかは思います。