檀ふみさんは現在の大河ドラマで、井上真央ちゃんのお母さん役をしているらしいです。まあ、年齢的には許される範囲ですね。真央ちゃんみたいなお嬢さんがいても不思議ではないです。
その檀ふみさんがまだ23歳くらいの時に出ていた「寅次郎純情詩集」(1976.12月公開)というのを、今夜チラッと見ました。檀ふみさんは小学校の産休講師さん役で、ミツオくんの先生ということになっていました。お母さん役の京マチ子さんを引きずり出すために、その前座として寅さんに見そめられ、ノコノコと寅さんは先生のうちまで行ってしまう。
そういうホイホイ状況なので、妹さんのサクラさんに注意されます。
「お兄ちゃんは、先生みたいなお嬢さんがいてもいい年頃なんだからね。お母さんだったらまだしも……」
としかられて、ついその気になって、寅さんはお母さんの京マチ子さんの方へ肩入れしていくのです。そうしたら、プイっとマチ子さんは病気でこの世からいなくなってしまいます。私も、なんだかしんみりしちゃって、もうお風呂にはいってしまいましたけど、奥さんはそのまま見続けていました。どんな結末だったのだろう……。
檀ふみさんは慶応に入ってすぐくらいに連想ゲームに出してもらっていたらしいです。大学の1年くらいから芸能活動をしていたらしい。そういうところを認められて、山田洋次さんに誘われて、マドンナ役をしたのが大学を出たばかりか、それとも5年、6年生のころかのことです。……6年かけて大学を出たということですから。
映画では、当時のふみさんの魅力がそれなりに出ていましたが、スラッとしていて、頭が良くて、ツーといえばカーと響く、一を聞いて百を知る、それこそ目から鼻に抜ける賢さというのか、とにかく見ていてワクワクする美人さんでした。でも、実はそれは前座だったのですね。知らなかった。てっきりマドンナ役なのだと思っていました。
檀ふみさんのキャリアは、ここからずっと、賢くて美人でした。汚れ役はしないし、汚れ役のイメージなど全くわいてこないし、いつも賢くて、おバカな世界から一歩も二歩も引いているのに、進むときは自力でズンズン進んでしまうような、オバカな野郎どもではとても太刀打ちできない、そんな賢くてすごい人になっていきました。たぶん実生活もそういう感じではないかと思います。
できれば、その達者な女性を受け止める男が、世の中にはいるだろうし、檀ふみさんくらいの女性なら、自分がのぞめば結婚できたのではないかと思います。私だって、もう少し身長があれば、求婚できたかもしれないけど、世界がちがいますしね。何だか残念でした。
ああ、とうとう誰もふみさんと結婚できず、彼女は世の中の男どもの情けなさを嘆いておられることでしょう。たぶん、日本で活動しないで、フランスに修行に行くとか、ハリウッドに進出するとか、世界に活動の幅を広げたら、世界の男たちの中にはとんでもないチャレンジャーがいるから、ふみさんに結婚を迫って、ふみさんも仕方なく結婚をしたかもしれない。
何も結婚だけが人生のしあわせではないけれど、ふみさんみたいな魅力的な人を、東京の人たちは手を付けずに、そのままにしておいたというのが情けないのです。
わたしがそばにいたら、彼女は170cmということですから、それだけでコンプレックスだから、遠巻きにして、そばにもよれないかもしれないけど、外国人のチャレンジャーなら、そんなことだって飛び越えられるでしょうね。それくらい見ていてゾクゾクするような、ほれぼれするようなキレイで賢いお嬢さんでした。
私は、連想ゲームを父母が見ているのを、ぼんやり見ながら、賢い女の人がいるなあと感心し、水沢アキさんはかわいいなあとか、どうでもいいことを考えながらみていたものでした。
かわいい人も好きだし、賢い人も好きだったんですね。どっちのタイプが好きだったのか、本当にいい加減で困ってしまいます。たぶん、どっちも好きで、うちの奥さんは賢くてかわいいから、どっちも持った女性と結婚して、まあ今はしあわせということですね。少しほめすぎですけど、半分はほんとです。
私の人生の中にも、どうしてこの女性、この男の人、結婚していないのだろうという人が何人もいましたし、今もいるような気がします。そして、その人たちがしあわせな家庭を持つことを念願しているのですが、なかなかそうはいきません。それがザンネンです。それが人生というものなんだろうけれど、何だかもったいない。
結婚だけがすべてではないけれど、せめて檀ふみさんくらいにステキな人なら、誰かまわりの男の人たちに彼女にアタックしてほしかったなあと思うのです。
私は、もう少し身長があって、芸能界にいたら、チャレンジしたのになあ。まあ、縁は異なもの味なもの、ですから、仕方ないですね。私はもちろんスター性のないショボクレキャラだから、芸能界に入るなんて全く考えられないし、ふみさんとは全く縁がなかった。それより岩崎宏美ちゃんとならシアワセかな。まあ、向こうに相手にされないですね。何をつまらないこと書いているんだろ……。宏美ちゃんも好きでしたね……。
1 寅次郎 トランク振り振り 五月風
2 ふみさんや タータンチェック 五月晴れ
無理矢理、ヨッパライ俳句でした!