今朝、いつものように時計代わりにNHKのニュースを流していました。そうしたら、核禁止条約のことが取り上げられていました。時間をかけて事実を積み上げてきて、とうとういくつかの国が賛成というところまで来たということでした。
オーストラリアと、どこかの国が認めたとかいうのも聞きました。もちろん、中国やアメリカ、ロシア、イラン、イスラエル、パキスタン、インドなど、核保有国は条約には参加しないようです。核保有国が参加しない禁止条約にどれだけの意味があるのか、それはわかりません。
でも、核に対するNOというのは、みんなが保有国に正式に伝えなくてはならないと思います。核を使用することは、人類の破滅を意味するわけですから、全く無意味な道具ではあるわけです。
そんなものを、大人が真面目になって、たくさんの税金を使って開発し、その搭載ミサイルも研究し、お互いに仮想敵国にプレッシャーを与えうるものとして保有し続けてきました。もう何十年も一部の国々が保有してきたようです。
核の独占は、一部の国家の専横が行われるから、核に関して平等にということで、後発のいくつかの国も無理をして保有するようになったようですが、核の保有は国の豊かさに直結しないのは、北朝鮮を見たらよく分かります。日々自分の首を絞めていることになっていないか、トップの王様はそれでいいだろうけど、国民がかわいそうです。あそこは今も、どんなに寒い冬でも王様はハダカです。そして、ゲロゲロっとした声で人々を抑圧しているようです。残念でなりません。
もちろん、日本も核禁止条約には参加しません。理由は、アメリカの核の傘を信じているからです。守られているという仮想現実があるからです。
実際は、何も守られておらず、この仮想現実を続けるためにアメリカ製の高級武器を買い続ける理由になっています。戦後が続く限り、この国はアメリカが新開発した武器を、国民の税金でポンと買い続けます。
そういう共同幻想を維持するためには、核に守られているというお話が必要です。いつも私たちは核の脅威にさらされているのだ、と言い続けなくちゃ!
キリがないですね。いつまでこんなことが続くのか、いつになったら人間が賢くなるのか、トップの人たちには絶対に必要な、自国民も他国民も脅かす武器を持っていることが、自分たちの存在意義でもあるのでしょう。権力者はそれを管理することが大事なんです。
同じことだから、もうやめますけど、「スタートレック」のミスタースポックさんなら、人間たちが感情をコントロールできず、矛盾だらけで、冷静でない日常にウンザリしながら、それでも地球人を愛さずにはいられない、そういうやさしさがあったけど、核に関する政治家たちの同じことの繰り返しにはウンザリするだろうなと思いました。
突然、ミスタースポックが登場しましたけど、私たちの世の中って、矛盾だらけで、普段は見ないようにしているんだけど、改めて指摘されたら、ドキッとするかなと思って、突然の登場です。そんなことを言ってくれる人があまりに少なくて……。
使ったらおしまいの武器を、日々製造し、その数と精度と強さを誇る。それは何のための武器なのか、使わないならもう少し利用できるように考えなさいとでも提言するだろうなと思いました。
聞く耳がある人がいるか、それは永遠の問題です。
私のブログなんて、オッサンの寝言みたいなものだから、相手にされないし、大きな波にならないんですよね。どうしたらいいのかな。