甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

丹下さんと古民家 今と永遠

2021年05月01日 08時43分33秒 | ザンネン日記・身辺雑記

 丹下健三さんが計画した未来都市の一部、電通(政府関連で大儲け?)本社ビルが解体されるそうです。1967年にできたものが50年くらいしたら解体なんですね。

 まあ、日本ではそんなものですか。永遠に残るものを作ろうとしたのではなくて、有名な建築家に設計を頼んで、華々しく自分たちを飾りたいだけでしたか……。

 半世紀が過ぎて、建築家がいなくなって、建物も古びてきたら、それは解体するしかないのですね。日々更新、スクラップ&ビルド、これが日本の建築です! それが経済というものですね!

1 永遠って、どこにあるの。そういうものはなくて、今の瞬間が永遠

2 とんがって奇抜な発想アンバランス ゴジラも諦めて壊さなかった

 

 丹下さんのは、新聞で見つけました。丹下さんがイメージした未来図、またらくがきで描いてみようと思うけれど、それも少し虚しいですね。私は70年代小僧ではあるので、未来礼賛的な心を持っていました。すごく明るい未来が小さい頃には見えていました。未来都市も小さい頃に頭の中に植え付けられました。

 80年代の個人的な低迷があり(世の中はバブル!)、84年ころの「ブレードランナー」で、完全に未来の怖さを知り、それよりもコテコテの古いものに帰って行こうという気持ちになりました。

 80年代には結婚もして、奥さんは伝統的でスタンダードで、原点回帰の奥さんでしたので、未来に関しても唯我独尊的になって、この30年ほど、バラ色の未来ではなくて、ムチャクチャ古典的なもの(衣食住に関して)が、実は未来的であったのだと知りました。いや、「未来的」とは、実は「古典的・伝統的」なものが、いつまでも続いていくのだ知ったというところでしょうか。


 未来は、時代を越えるものは、それはものすごく古い形の中にある。百年やそこら、人々を上手くだまして来たからといって、それが永遠に続くわけではありませんでした。

 不自然なものはいつか崩壊する。明治日本も1945年に一度崩壊したかに見えた。新しい日本ができたかと思った。でも、復古派の人たちが何十年も明治日本を再生しようと戦後七十数年努力してきました。でも、それはスタンダードにはなれず、本来あるべき姿でない日本になっている。

 メンタルなものなんだと思われます。それを無理やり自分たちの思う方向に向かわせたいというのは、不自然だし、ストレスを与えるものでしかありません。

 自然なもの、とても古い空間、メンタルなものをやたら強制するのではなくて、もっと近隣の人々が助け合う空間、ないのかなと見ていたら、朝のローカルニュースの中で、福井県小浜市の西組集落の紹介がされていて、古民家が町中の自力でどんどん再生できて、そこに移住する人たちがいて、そこにあこがれる人たちもやって来る、そういう内容でした。

 ほんの短いコーナーではあったけれど、とても魅力的だし、今も生きている未来に向かう古い町だと感心したんです。


 古い町並みって、わりと人気で、伊勢の内宮のおかげ横丁なんて、作り物の古い町なんだけど、それでも活性化はしてるんですけど、そういう古い街並みにこそ、それが生きてる所こそ、未来につながっていくのだと思いました。

 私の古本屋ともだち(と、無理やり呼んでおいて、向こうはただのフォロワーだと思ってるだろうけど)も、みんな古い建物・古い町で、いかに人のつながりを作り、いかに生きていくか試行錯誤されていて、これが未来へつながっていくのだと、思うんだけど、それもどうだかわかりません。

 とにかく、自分で未来をつくることを実践してみなくちゃ。日々の暮らしにヒーヒー言ってる場合ではないんですけど、とにかく連休の初日のアサという感じです。

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