マクセルという会社、もう70年代からお世話になっていました。私はどちらかというと、TDKが好きだったんですけど(友人のオススメ)、たまにはmaxellのカセットテープも買いました。何か事情があったんでしょう。
プラスチックケースのカセットインデックスの色合いにほれて、ついつい買ってしまう時もあったかな。
ストライプ好きの私は、微妙な色合いのTDKだったんですけど。
あわてて何も見ないで描いたから、まったく違うものができたけれど、まあ、微妙な色合いのインデックスカードは、私の「東京」そのものでした。
憧れではないんだけど、おしゃれで大きくて人がいっぱいで、有名人になったら、東京でした。でも、有名人になれるわけはないし、漠然とした憧れでしたか。何だか立派なものはヨーロッパ製みたいな、とにかく立派でキレイは「東京」でした。
1981年のコマーシャルで、太郎さんはピアノを弾いていたようです。そして、有名な「芸術はバクハツだ」と教えてくれた。
私たちは、「何だかよくわからない」と思いつつも、
「そうなんだよ、爆発なんだよ。何だかこう、気持ちが何かを求めてどこかへ飛び出す瞬間って、あるのかもしれない。
そういうのを私たちは、心のどこかで感じているのに、それをうまく出せてなくて、何だか悶々とすることがあるんだよ。モンモンなんだよ。それをどんな風に、どんな形で、自分の心を解放するかなんだよなぁ。」
などと思うのでした。
マクセルのカセットテープではなくて、ビデオテープのコマーシャルに出演されていた太郎さん、そこに目を付けた仕掛け人がいたんでしょうね。
太郎さんは、どうして私が出るのだ、と思いつつも、まあ、やるんだったら、自分をバクハツさせて、ピアノも弾いてしまえ。他には作品のトゲトゲの鐘を2つのスティックでたたいてしまえ、と、爆発されていたのです。
それでも、私はマクセルのテープ買ったかな?
ビデオテープはスコッチが好きだったかな。いろいろと変な好みがありましたね。
かくして、私たちは、爆発しないと絵が描けなくなりました。本当は、地道にスケッチして、ものを一心に見て、思い描いて、とにかく積み重ねていくことが大事なんだろうけど、何にもなしでは描けないと、引きこもりがちになりました。本当は、つまらないスケッチから始まり、時には爆発する、それでいいのだと思うのですが、なかなか実践できていない。
つまらないペイント描きをしていきましょう。いつか爆発できるかもしれないし、描きたい気持ちも盛り上がることでしょう。ささやかな積み重ねをしていきたいです。