うちの家族、花札で点数の勝負して遊んでましたね。桐と鳳凰、ボクはわりと好きな札だったけれど、このトリが鳳凰だったとは、何十年も知らなかった。変な色だなとは思ってたけど、これが鳳凰の色だったとは、物事はちゃんと原点まで知らないといけないです。
でも、知ったからといっても、花札が楽しくなるとか、そういうことはないんだけど、むしろそんなゲームよりも、小さい頃から親しんできた花札の花、てっきり桐の花は地面に咲くのかと刷り込まれてたけど、そうではなかった。
桐って、成長が早いから、どんどん大きくなるそうで、だから、女の子が生まれたら、その子のタンスを作るために桐の木を植えたとか、そんな話もあったそうです。確かに桐のタンスって、呉服の入れ物とかのあの感じかな。
軽くて、カサカサしてるあの材質ですね。あれでタンスを作った。ということ、二十年くらいで家具に仕えるくらいの大きさになるということなのかな。ということは、やはり普通の土地に植えると、うっかりすると大木になるから、適当に管理しないといけない、ということになるのかもしれません。
桐は、大きくなるように下の方のひん曲がった枝は切り落とされるみたいで、上へ上へと伸びて行きます。下の方に葉っぱが生えて、あの花札と同じデザインの葉です。
その葉のあたりには、花は出ないみたいで、てっぺんで空をつかもうとするように枝が伸びて、そこに花をつけるための茎が伸びて、そこからラッパ型の花がたくさん取りついています。
不思議な造形です。ぜひ、目の前で見せてほしいのに、人間たちには見せてやらない。高い所で花たちは人間どもを見下ろしています。
だったら、それでいいや。見上げさせてもらって、遠くからドキッとさせてもらおう。もうボクたちは、桐の花を見つけた時から、どうしてこんなとこでそんなふうに咲いてるの? と、信じられないようなドキドキ感で見てますから、どんなことでも耐えられます。
じっと見させてほしいけど、残念ながら、うちの近くにはなくて、里山の道路の脇とか、保育園の奥の方のお山の上とか、へんなところでポツンと咲いていました。
ポッと出のヤツにはちゃんと見せてあげない! 場所を知ってて、いつ、咲くの? 時間はいつごろ、日があたる? 誰と見上げようかなと、毎年楽しみにしている人だけの楽しみなんだろうな。とりあえず、今年見つけました。来年はどうなるだろう。
そういえば、昔の通勤ルートでも、二本の桐の木がありました。一つは枯れてしまったし、一つは切り倒されたみたいでした。何だか扱いがぞんざいで、かわいそうな気がします。
ボクは、来年また会えるのを楽しみにしたいな。