中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

小さい企業ほど技能者が戦力になっている!

2016年07月07日 04時10分29秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書218ページの「図211‒5 年収(概算)(正社員・正職員)」を見ましたが、今日は222ページの「図 212‒1 これまで行ってきた自社の生き残りに向けた取組」を見ます。

下図からJILPT「ものづくり企業の経営戦略と人材育成に関する調査」をみると、これまで行ってきた自社の生き残りに向けた取組として、「改善の積み重ねによるコストの削減」(51.4%)が最も多く、「単品、小ロットへの対応」(44.2%)、「優良企業からの受注の獲得/拡大」(43.2%)、「改善の積み重ねによる納期の短縮」(42.7%)、「従来の製品/サービスに付加価値を付与した製品/サービスの提供」(38.9%)、「営業力の強化」(35.4%)、「高度な熟練技能を活かした他社にはできない加工技術や作業工程の確立」(26.8%) 等と続き、ものづくり人材による取組が果たした役割が大きくなっていることが分かります。

次に、このような取組を行ってきた企業の製品/サービスを生産・提供するにあたり重要な役割を果たしたものづくり人材をみると、企業の製品/サービスを生産・提供するにあたり重要な役割を果たしたものづくり人材がいると答えた企業は89.7%、うち、技能者が49.3%、技術者が23.3%となっており、ものづくり人材が重要な役割を果たしてきたことが分かります。

また、企業規模別にみると、規模が小さい企業ほど、技能者が重要な役割を果たしたと答えた企業が多く、規模が大きい企業ほど、技術者が重要な役割を果たしたと答えた企業が多くなっています。

技能者の内訳としては、「高精度の加工・組立ができる熟練技能者」(20.5%)が最も多く、「生産現場の監督ができるリーダー的技能者」(16.4%)と続く。企業規模別にみると、規模が小さい企業ほど、「高精度の加工・組立ができる熟練技能者」が重要な役割を果たしたと答えた企業が多くなっています。

いかにAI等のロボットの能力が上がったとしても、人間の技能が欠かせないということですね!

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