報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「高尾山」 4

2025-03-08 23:17:34 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[7月16日13時00分 天候:晴時々曇 東京都八王子市高尾町 高尾ビジターセンター]

 https://www.youtube.com/watch?v=KeKatUXE5mM(BGM)

 

 愛原「はい、撮るよー!」

 私は高尾山頂の碑の前で、2人の鬼娘達を記念撮影した。

 リサ「先生!先生!次は私達で写ろう!」
 美樹「ンだら、あたしが撮ってやっぺ」
 愛原「悪いねー」

 他にもビジターセンターの前で記念撮影をしたり、中に入って見学したり……。

 リサ「ムササビがいるんだって、この山!」
 美樹「天狗さんといい、この山は空を飛ぶ能力が無ェと生きてけねェみてェだな」
 愛原「ムササビは妖怪じゃないからな?」

 カワウソのように、動物だったり、妖怪だったりするのもいるが、ムササビは違うだろう。
 知らんけど。

[同日14時50分 天候:曇 同地区内 高尾登山電鉄高尾山駅→高尾鋼索線ケーブルカー車内]

 https://www.youtube.com/watch?v=_zjLJw8Nnn8&t=133s(BGM)

 帰りは急ぎ足目に下山した。
 幸い下山道は下り坂である為、その分、足取りも軽くケーブルカーの駅まで戻れたと思う。

 愛原「帰りのキップは持っているな?」
 美樹「ヘェ!」
 リサ「お土産はいいの?」
 愛原「嵩張るから、清滝駅の近くでいいだろう。ほら、清滝駅と高尾山口駅の間に、色々と土産物屋が並んでただろう?あそこだよ」
 リサ「ああ、なるほど!」

 

 高尾山駅に行くと、ちょうど登って来たケーブルカーが到着するところだった。
 まずは降車ホーム側のドアが開き、そこから乗客が降りて来る。

 愛原「やり残したことはないな?次のケーブルカーに乗るぞ?」

 『ケーブルカーに乗りますか? はい いいえ』

 リサ「はい!」
 美樹「あたしは満足です。あとは麓の駅で、土産さ買うだけスね」
 愛原「じゃあ、乗ろう」

 改札口に行って、そのブースにいる駅員にキップを渡す。
 それから乗車ホームに行って、ケーブルカーに乗り込んだ。

 

 向かい合わせのボックスシートに座る。

 愛原「あー、疲れた……」
 リサ「お土産買ったら、温泉で疲れを取ろう!」
 美樹「それはいいべね!」

[同日15時06分 天候:曇 同地区内 高尾登山電鉄清滝駅→各土産物屋]

 https://www.youtube.com/watch?v=X2ogW3o-Fbw(BGM)

 寝落ちしかかったところ、発車ベルで一瞬目が覚めたところまでは覚えている。
 清滝駅同様、高尾山駅も、発車ベルは目覚まし時計のようなジリジリベルだった。

 

 しかし、ケーブルカーが発車すると、いくら下り坂と言えども、スピードを出して走るわけではない。
 上り電車と同じく、スピードはゆっくりしたものだった。
 だからこそ、却って眠気を誘ったのだろう。
 リサ達も、別に私を起こすようなことはしなかった。
 が……。

 リサ「先生、終点だよー!」

 当たり前の事だが、清滝駅に着いた時には起こされた。

 愛原「おっ、と……。もう着いたのか」

 ケーブルカーの所要時間は凡そ5~6分。

 リサ「早く降りよう」
 愛原「わ、分かった!」

 私達が最後に降りた客だった。
 出口専用の通路を使って、駅の外に出る。

 愛原「えーと、温泉に行く前に土産物だったな」
 リサ「そうだよ」
 愛原「美樹は何がいいんだ?」
 美樹「やっぱ鬼は、酒が好きだもんでねェ……」
 愛原「だろうな」
 リサ「未成年が買っても大丈夫かな?」
 愛原「コンビニの酒じゃないんだから大丈夫だろう。何だったら、俺が代わりに『20歳以上』のボタン押してやるよ」
 リサ「さすがは先生」

 パールにも買って行こうかと思っていたので。

 愛原「ここの酒と言えば、まんま『高尾山』というのが有名らしいな」
 美樹「そうなんスか」
 愛原「辛口とか甘口とかあるらしいが、どれがいいんだ?」
 美樹「なるべく、全種類」
 愛原「はあ!?」
 リサ「一升瓶だと嵩張るよ?」
 美樹「大丈夫。お金は持っで来でるし、力には自信ありますっけ」
 愛原「ほ、本当かい?」

 買った後で、駅のコインロッカーにしまっておく必要がありそうだ。
 私は一升瓶でなくて大丈夫。
 パールが好きそうな味も知っているし、何だったら仙台の両親に送っちゃおうかなと。

 愛原「リサはどうするんだ?」
 リサ「『魔王軍』に買っていく。終業式の日に皆で食べる」
 愛原「なるほど。それはいいかもな」
 美樹「リサの学校、終業式はいつだ?」
 リサ「21日が終業式。で、22日から夏休み」
 美樹「そこは同じなんだべね」
 愛原「私立だからかもしれないな」

 お土産を買い揃えると、一旦は高尾山口駅に向かう。
 お土産で手荷物が嵩張るので、それを一旦置いておく為だ。
 それから、近接の温泉施設に向かうことにした。
コメント
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