報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

またまた懲りもせずボカロネタ

2013-04-21 21:02:26 | 日記
 もう既にお気づきかと思いますが、ボツネタを公開しているだけなので、ストーリー性に何の整合性もありません。時系列も前後しています。

〔「お前の野望もここまでだ、ドクター・ワイリー!」「うぬ、小癪な!ロックマンめ!それでは私の最終兵器、とくと見るがいい!」〕
 鏡音リンとレンは研究所のテレビで、ロボットアニメを見ていた。
「ただいまァ」
 そこへ敷島が帰って来た。大日本電機仙台支社で行われた打ち合わせに出ていたのだ。
「いやあ、参ったよ。話長くってさぁ……」
「お帰りなさい、たかおさん」
 初音ミクがパタパタとやってきて、敷島を出迎える。
「新しい支社長が堅物で、あれじゃ国内電機産業が衰退化するのも分かるよ」
 敷島は愚痴った。因みにミクだけが、敷島を『プロデューサー』とは呼ばない。敷島がプロデュース業務を始める前からの付き合いだった名残りだ。
「はい、冷たい麦茶です」
「おっ、ありがとうな」
 敷島はPCを開いて、今度は研究所の事務の仕事を始めた。あくまで表向きは、南里ロボット研究所の出向事務員なのだ。
「ところでミクは今日、東北工科大で検査だったのか?」
「はい。データ取りだけで、特に難しいことはしませんでした」
「そうか」
〔「待てっ!また逃げるのか、ワイリー!!」「ふははははは!今日のところは引き分けにしといてやろう!さらばだ!」「待てーっ!」〕
「ところであいつら、何見てるんだ?」
 敷島はミクが入れてくれた麦茶を飲みながら言った。
 ミクが小首を傾げながら答える。
「新しく始まったアニメ番組らしいですよ。近未来の世界が舞台で、世界征服を企む悪の科学者に立ち向かうロボットの話らしくて……」
「ぷっ、くくく……!そうかそうか!」
「?」
 敷島が噴き出した理由を、ミクは理解できずに首を傾げた。
(ロボットがロボットアニメを見てるってか……)
「あー、またいい所で終わっちゃった!」
「引っ張り過ぎだよ、この番組」
 双子の姉弟は、残念そうな顔をした。そして、ようやく2人に気づく。
「あっ、みくみく、お帰りー。あ、兄ちゃんも」
「……ついでみたいに言うなよ」
 因みにリンも、敷島をプロデューサーとは呼ばない。
「ねぇねぇ、兄ちゃん。リンもロックマンみたいに、ロックバスターが欲しい!」
「へ?」
「レンはブースター!」
「お前らなぁ、ボーカロイドがそんな危ないもん持ってちゃ、量産化できないぞ」
「だってルカ姉ちゃん、目からビーム飛ばしてたよ?」
「あれはウィリーに不正改造されてただけ。今はもう取り外してるよ」
「なーんだ」
「エミリー姉ちゃんは、色々と持ってるけどね」
「エミリーはボーカロイドじゃないし、元々が兵器ロボットとしての存在だったんだからしょうがない。右腕は変形式マシンガンになっているし、左手はビームガンになってるし、正にターミネーターならぬ、ターミネーチャン、ターミ姉ちゃんだ」
(オヤジギャグ)
(オヤジギャグ)

 研究所内での日常を描いたものです。多摩準急先生に私の作品全体がゴチャゴチャしている、整理せよとの非情な指令が来たので、カットされることになりました。が、もしかしたら、復活しているかも……。
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コメントレス

2013-04-21 20:06:57 | 日記
 ↑「山門入り口さんかいw」と突っ込まれるようなタイトルだが、カンベンしてほしい。ポテンヒット氏より色々とコメントを頂戴し、ちょうどネタが無かったのでついでに新しい記事にしようと思ったのだ。

>ロボットに関して前から気になってた事があってな。アニメでも特撮でも合体ロボっているけど、よく考えたらアレって意味なくね?つ~か、合体するよりも分離したままのパーツ集団で撹乱攻撃したほうが有効だろw

 私はアンドロイドに興味はあっても、合体ロボにはあまり興味は無い。ただこれに関して、私の小説で是非取り上げてみたいと思う。
 私個人の考察だが、ボーカロイドなどは民間資本による製造だ。ボーカロイドを使って色々と二次小説を書いている作家さん達は多いが、政府資本で作られたという設定はあまり見かけられない。私が参考にした“初音ミクの消失”もロックマンも、民間資本で作られたことになっている(ただ、“鉄腕アトム”はややもすると、天馬博士が立場を悪用して税金を【お察しください】)。それに対し、合体ロボは大抵、政府資本で作られていることが多い。つまり、国民の税金だな。パーツごとに攻撃すると、ややもすると使い捨てのような状態になるため、税金の無駄という批判が出る恐れがある。そこである程度の攻撃力、耐久力もあるのはもちろんのこと、国民の理解を得る為に見た目のカッコ良さも必要になって、ああいう形になったのではないか。
 初音ミク達が美少女なのも、民間レベルで製造したとなると、その後売れなくては困るため、見た目にも相当気を使ったことになっている。
 因みに前回の記事で鏡音レンに対し、ドクター・ウィリーが「失敗作」となじっているが、あくまでウィリーから見ての失敗作であり、大日本電機では量産化を諦めたわけではない。ライバル企業も虎視眈々と狙っているため、ある程度の研究が成功していれば、そう簡単に手放すわけがないのだ。大日本電機の役員会では初音ミク達を、「斜陽化する国内電機産業の希望」とまで言わしめている。

>撮ったぞ。乗ったぞ。野田線の新車10000系。大宮公園13:29発柏行きな。ラインがスカイブルー&ウグイスなのが斬新だった。車内はフツーに10000で自動放送も無かったが、まあ写メ欲しかったら送るぜw

 是非ともお願いします。前回お教えしたメアドで結構です。よろしくお願い致します。

>大荒れ西武園!まさかの萩原優勝!3連単7-2-9は68890円!エビは不運にも見舞われてブッチギリの最下位だったぜw

ああ、100円にしてよかった。マイナス700円なら痛くねえやw

とりあえず、今日のレースは勉強になった。競輪とは賭ける客はもちろん、選手にも運が必要なようだ。本来なら昨日でオワタだったはずの奴が繰り上げからのV。これからはそういうツイてる選手を買おう

 お疲れ様でした。私の同僚にあいにくと競輪に興味のある人はいませんでしたが、しかし西武園=競輪という図式を持っている人はいましたので、皆無ではないと思います。
 まあ、雨でも競馬をやるのと同じで、競輪も雨の中やるのですね。選手の皆さんも大変ですな。
 そうそう。競馬の方だが、福島競馬は何と雪で中止になってしまった。その代替開催が、29日に行われる。無論、各ウインズもその為に通常営業を行う。今のうちに、逃げる準備をしておこうw

 しかし、5月ももうすぐだってのに、東北の太平洋側でも雪とは……。本当に地球は温暖化なっているのかね?確かに今年の夏も暑いということだが、それ以上に冬が寒過ぎたぞ。
「二酸化炭素が原因で地球温暖化はウソである」
 という浅井会長の主張、これだけは信じたくなるなぁ……。そのうちこの主張も、いずれ無かったことになるんだろうけどね。
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冨士参詣続行便

2013-04-20 19:30:20 | 日記
 またもや“ボカロマスター”ボツネタより……。

「ふ、ふふ……。とんだ誤算だったな。まさか、ボウズがこの私を追い詰めるとは……」
 ウィリアム・フォレスト……通称“ドクター・ウィリー”の研究所に潜入し、ついに袋小路に追い詰めたのは鏡音レンだった。
「ボウズとは何だ!……いや、それはどうでもいい。お前は絶対に許さない!」
「ほお。感情レイヤーが上手く機能しているようだな。南里のヤツめ、苦手としていたソフトウェア研究も、ようやく克服したようだな」
「ごまかすな!お前はリンをさらわせた!プロデューサーに大ケガをさせた!ルカ姉ちゃんの歌声を奪った!みくみく(*)の左手を吹き飛ばした!」
 *リン・レンが勝手に付けた初音ミクのあだ名。無論、非公式。
「ボウズ、他にもあるぞ。シンディを使ってエミリーとも戦わせたし(負けたがな)、KAITOを海に投げ落として機能停止に追い込もうともしたな(**)」
 **当初、KAITOのボディは海水への防水加工が施されていなかった。
「お前は絶対に許さない!」
「で?どうするつもりだ?」
「地獄に叩き落とす!」
「できるのか?」
「なに?」
「何はともあれ、お前達が我々人間の慰み物として作られた道具であることは事実。お前達など所詮、私から見れば検品で弾かれた不良品そのもの。それを南里に代わって処分してやろうというのだ。聞けばお前も、量産化に失敗した試作品とのことだが……。それが粋がるとは、おこがましいにも程がある。ここで私に手を挙げたら、今度こそ廃棄処分だぞ?」
「うう……!」
「不気味の谷現象について、まだ知らぬようだな」
 ウィリーは手を差し伸べた。
「来い。私と共に。私なら南里と違い、お前の存在価値をより高めることができる。それこそ正に、アンドロイドとしての望みだと思わんかね?」
 ウィリーはそう言って、壁のボタンを押す。すると壁が開いて、外に海が広がっていた。
「ば、バカにするなっ!」
「ここで引き返しても、廃棄処分が待っているぞ」
「くっ……」
 その時だった。
〔ピーピーピーピー!「大津波警報発令!大津波警報発令!直ちにこの島から脱出せよ!大津波警報発令!大津波警報発令!」〕
「さっきの地震で?!」
「案ずるな。この研究所が建つ島自体が要塞じゃ。数メートルの津波など問題ない。さて、先ほどの答えだが……逃げるのか!!」
 レンは慌てて来た道を引き返した。背後に、大きな水の音が聞こえる。
「うわああああっ!!」
 所内に波が飛び込んできた。
〔「レン、聞こえるか!?」〕
「ぷ、プロデューサ!?」
〔「今、レンのいる場所は分かってる。そのまま、廊下の反対側まで走れ!」〕
「わ、分かった!」
 廊下の途中で防火シャッターが閉まっていたが、くぐり戸を通って反対側に抜ける。所々に、レンが倒した研究所の警備ロボットの残骸が転がっていた。
ガーンと音がして、押し寄せてきた津波が防火シャッターを破壊するのが分かった。
 廊下の反対側に行くと、左手を損傷したエミリーがいて、
「エミリー姉ちゃん!」
「鏡音レン・脱出する!」
 エミリーはレンを抱えると、研究所の壁を破壊し、外へ脱出した。そして、両足からジェットエンジンを噴射させる。
「て、鉄腕アトム!?」
「敷島さんからは・“ターミネーチャン”と・呼ばれたことが・ある」
「そ、そうだなぁ……」
 眼下に研究所が大津波にさらわれ、崩壊して行く様子が見えた。
「ドクター・ウィリーは?」
「多分、津波にさらわれたと思う」
「手は・出して・いないな?」
「ボクのメモリーを調べてもらえれば分かるよ」
「よし」
 そして、別の方向に視点を向けると、一艘の船が津波が来る方向に向けて操行しているのが見えた。津波の時に、わざとそれが来る方向に一気に船を飛ばして助かったという事例は、東日本大震災の時にも散見された。
「敷島さん達は・あの船に乗っている」
(ドクター・ウィリーは死んだのか?)

 実際のOKネタはレン1人がウィリーを追い詰めるのではなく、他の複数のボーカロイド達がいる描写になっている。また、緊急地震速報と大津波警報が発令されるタイミングが違っている。
 因みに、レンが怒りに任せてウィリーを殴りつける案もあった。これはロックマン7におけるロックマンとドクター・ワイリーのやり取りがモデル。
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新たな発見

2013-04-20 15:32:21 | 日記
 今日は歯の治療に行ってきた。既に虫歯は完治しているのだが、歯石除去をして歯周病の予防をしなければならない。私もなかなか老化が早いようであるが、だからといって、歯の汚いオッサンになるのだけは避けたい。
 終わった後で、今度は大宮駅東口に向かった。実は昨日、処方された薬の一部が行き着けの薬局に無く、後日取りに行くことになったのだった。
 バスで大宮駅東口に辿り着いたはいいものの、暇つぶしにやっていたケータイで、今日は1日に2本しかない東武バス、第二住宅入口経由、吉野町車庫行きに間に合うことが判明した。高島屋に着いた私は、その後ダッシュ!何とかして、バスに間に合った。いすゞエルガ・ミオから同じ車種に乗り継ぐのも面白いものだが、とにかくバスファンとしても勝利の気分だ。どうやらこの後、国際興業の導守循環も出るようで、私の作品のキャラクター達の軌跡を辿るなら、後者の方が良かったのだが、まあいいだろう。
 寿能住宅バス停で降りる。確かに、もうマクドナルドは無くなっていた。旧・青年会館の佇まいは、相変わらずの不気味エキゾチックな雰囲気のままだ。ところで、この辺りに建てるつもりか?顕正新聞社別館というのは……。駐車場にスーツ姿の顕正会男子部員がいたので聞きたいところだったが、知り合いでもないし、何やら忙しそうにしていたのでやめておいた。
 大宮公園駅に向かって歩く。実に閑静な住宅街だ。最初にここに着いた敷島と初音ミクは、ミクのモデルとなったとされる少女が住んでいるという家を訪ねている。しかし留守宅であり、近所で聞き込みをしたところ、自治医大さいたま医療センターに入院していることが分かったので向かった(これも私が通院しながら取材した)。しかし、そこも仙台の総合病院に転院してしまったとのことで、大宮に取って返し、追っ手をまくために大宮公園を経由している。
 “ポーラスター”号のチケットを買う為に、大宮公園駅前のファミマに寄ったことになっている(ファミポートで高速バスのチケットが購入できる)が、ちゃんとまだあった。顕正会員らしき数名が店先で喫煙していたが、そこはスルーする。
 大宮公園駅のホームで電車を待つ。敷島達は向かい側のホームから柏行きに乗ったが、作者の私は大宮行きで。で、接近放送が流れる。大宮公園駅の自動放送は、アニメ声優の大原さやか氏が喋っていることは二次ヲタでもなかなか知られていない。が!……あれ?何か声が随分低くなったね……。え!?もしかして、中の人チェンジしちゃった!?さぁや(大原さやか氏のニックネーム)、カムバックーっ!
 8000系電車に乗り込んで大宮へ。北大宮駅で、対向電車とすれ違う。何と、それは船橋行きの10000系だった。もう既に10000系は、運用に就いているのか。東上線や伊勢崎線(え?なに?スカイツリー線とお呼び?はいはい……)でも、そろそろボロ電車扱いされている10000系だが、それ以上にボロい電車が走っている野田線では、新型車両扱いだ。60000系が投入されると、ますます8000系には乗り収めしておかなくてはね。
 薬をもらって、近所のマックで昼食。やたら高校生が多い。これだけ人が多いと、バスに隠れれば追っ手の目を誤魔化すことはできるだろう。
 帰りの西武バスに乗る。おっと、ここで白い杖をついた盲人の乗客あり。私と同じバス停で降りたが、何度か見かけている常連客だ。運転手も分かっているのか、あえてバスの前扉を乗車口の前につけた。点字ブロックは、バス停の乗車口にしか無いからである。実にきめ細かい心遣いだ。

 本日のBGM、“初音ミクの消失”“千本桜(オリジナル)”“千本桜(鏡音リン・レン版)”
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本日2本立て

2013-04-19 20:05:55 | 日記
 私の職場でも、じわりじわりとスマホ派が逓増している。最近は電車やバスに乗っても、皆がスマホを使っているため、なかなかガラケー派の私としては、肩身が狭い感じがしてならないのである。
 しかし、である。実は今、タブレットが当たる懸賞に応募していて、仮に当選したとすれば、ますますスマホを持つ理由が薄れるのだから世話ない。Wi-Fiさえ何とかすればいいわけだが、逆にそれはそれで必要あるのかという葛藤が応募してから消えないのである。使いこなすことができず、無用の長物だったというオチだけは避けたいものだ。まあ、当たればの話だが。
 仏法を実践していようがいまいが、日常的な幸運が向上したわけではない(クジ運が良くなったわけではない)ので、業者に個人情報を提供したというだけで終わるだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 産業道路で激しくクラッシュした敷島は、病院に搬送された。幸いにして、そんなに重傷というわけでもなかった。
 因みにレンとKAITOはボーカロイド……アンドロイドとしての耐久性の高さから、損傷は全くと言っていいほど無かった。
 そしてレンが慌てて走って追いかけたが、既に犯人達は消えていた。

「この恨み、晴らさでおくべきかっ!」
 報せを受けた南里は、仙台にある研究所の所長室でドンッと激しく机を叩いた。
「この責任はキミにもあるぞ、赤月君!何しろ鏡音リン・レンの正式な管理者はキミにあるのだからな!管理責任が問われるぞ!」
 ビシッと叱責する。
「御意……ですかね」
 赤月は眼鏡を押し上げて言った。
「でも立場上の責任を取るのに吝かではありませんが、プロデュース業務全般については責任を負いかねます」
「な、何じゃと!?」
「鏡音リンは敷島さんのプロデュース業務中、事件に巻き込まれました。ですので、この事件に関しては責任は取れません」
「赤月君、キミはこのプロジェクトを承認したのが誰か分かってて申しているのだろうな?」
「誰が承認しようと、ロボット研究史には大きく『鏡音リン誘拐さる』と書かれるでしょうね」
「……このプロジェクトを承認したのは、この私じゃ」
「それなら、事件の責任は南里先生が取るべきじゃないですか?」
「キミは誰に向かってモノを言っているのか分かっているのだろうなっ!?」
「当然です」
「……ふっ、まあ良い」
 南里は椅子に座った。
「全く。キミは学生の頃から変わらんな」
「先生もですよ」
「で、実際どうする?敷島君達が交通事故に巻き込まれたのは事実だから警察が動いているようじゃが、このままでは極秘プロジェクトそのものが露呈してしまうぞ」
「別に、違法行為をしているわけじゃないんですけどね……。とにかく、犯人達は警察に捕まえてもらって、リンの無事を確認しましょう。ボーカロイドは頑丈ですから、普通に人間を殺すやり方では壊れませんよ」
「しかし、リンをGPSで追えなくなったのじゃろ?」
「犯人達が気づいて、それを破壊した恐れがありますね。あとは、犯人達がどういう動機でリンをさらったかです。ただ単にロリコンだったらまだ大丈夫かもしれませんが、ボーカロイドと知っててさらったのだとしたら、そっちの方が大変です」
「実に合理的な思考じゃ。……逆に、キミをフィールドテスターにしなくて良かったよ」
「私は研究者ですから。……あ!」
「どうした?」
「え……ああ……いや、その……」
「何か、気になることでもあるのかね?」
「先生が先ほどお怒りになったくらいですから、レンも相当怒ってるだろうなと……」
「ふむ。ボーカロイドの中では1番、感情レイヤーの性能が良いからな。それで?」
「実は“ロボット三原則”をインストールしていないので、もしかして、怒りに任せて犯人達を殺したりしないかなって……」
「バカモン!それを早く言わんかーっ!」
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