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辻村深月 作
とにかく長いし、分厚い(笑)
文庫本ではあるが551ページ。
我ながら根気強く読んだものだと感心する。
えらいえらい!
ドラえもんの道具がキーワードになっています。
私はドラえもんはあまり見ていません。
アンパンマンやセーラームーンを子どもと一緒に見ていました。
この小説を読むにつれ、ドラえもんは哲学書なのだと知りました。
時間があれば、ドラえもんを読んでみるのもいいのかな、などと思ったり。
小説自体は、少し拍子抜けの感あり。
しかし、ドキッとするような良い文章がたくさんあります。
さすが辻村さんです。
主人公は、どこか冷めていて周りの人間を冷静に観察しつつ、馬鹿にしている女子高生。
若さは華にもなるが、武器にもなる、毒にもなる。
若いことと未熟であることは違う。
これは、ミステリーとも違うし、ファンタジーでもないようだし。
かと言って、昨今の流行りの「喪失と再生」のような話でもないし。
とにかく、まだまだ長編が読めるんだ!と、私に自信を持たせてくれた一冊になりました(笑)
めでたし!めでたし!