伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

7月15日 ファソン市無農薬給食視察 親環境農家 梨生産者キムさんとの懇談 

2023-08-13 18:23:58 | 政治
韓国視察では農家の方々と懇談の機会をいただきました。

果物を農薬無しで作ることは、不可能と言われています(日本では)
青森県の木村秋則さんが無農薬でリンゴづくりをして「奇跡のリンゴ」という映画になるくらいです。

梨を作って20年の梨農家 キム・サンウォンさん。
ちょうど私たちが訪問した時は、韓国は梅雨入り。
韓国と秋田県を線状降水帯が降雨被害を起こしていた時でした。
キムさんの梨農場を訪問する予定でしたが、作業場が水に浸かってしまったため、
かないませんでした。

韓国では梨は料理にも使うニーズの高い果物です。
キムさんは、もともとは農家ではなかったとの事。
ファソンで梨作りを1人から始めて、現在は27人。
その内 若い人は12人との事でした。
親環境農業で学校給食に食材を提供すれば、補助金が出ます。
補助金が出ることで、農家の所得が保障され、生活が安定します。
現在、韓国全体では親環境農業の梨農家は70人になっているそうです。

親環境農業での梨栽培にはノウハウがあります。
雑草を残しているのもその一つです。


DVD「希望の給食」キム・サンウォンさんの農場から

また、親環境農業の基準に沿った薬剤があります。
例えばニームオイルのような油です。
昆虫の呼吸は皮膚からなので、油を使うと呼吸できなくなります。
無農薬で栽培する技術を欧米から取り入れ、
技術を伝えながら、新規就農者を育成して増やしてきたとの事でした。

同じことは、私が長年野菜をいただいている佐倉市の有機生産農家 林重孝さんも、
自宅に研修生を受け入れて技術を教えていらっしゃいます。

有機農家は国は違えど同じ哲学で実践している事を実感しました。