伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
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竹野内真理さん「放射性セシウムの1回摂取と長期摂取による体内残存量の経時推移」について

2012-01-07 01:05:28 | 放射能問題
4月から食品の放射性セシウムの新規制値が適用される。
今までの暫定規制値500ベクレル等に比較すると低く設定しているが、はたしてどうなのか?と疑問に思う。

竹野内真理さんの学習会(たんぽぽ舎)が昨年11月18日あった。

竹野内さんは肥田舜太郎さんとの共訳で「人間と環境への低レベル放射能の脅威―福島原発放射能汚染を考えるために―」を昨年出版された。
「ペトカウ理論」で「長時間、低線量放射線を放射する方が、高線量放射線を瞬間放射するよりたやすく細胞膜を破壊し、1000倍のダメージを与える」ことを紹介した。

その時下記グラフ「放射性セシウムの1回摂取と長期摂取による体内残存量の経時推移」をみんなに広めてね、と言われた。

画像はこちらから引用しました。


以下、週刊金曜日(10/14)の竹野内真理さんの記事から転用。
 放射性セシウムは筋肉にたまるとされているが、ECRRのクリス・バズビー博士によると心筋に体重1kgあたり50ベクレルの放射性セシウムが入ると心臓に大変な負担となるとしている。
現にベラルーシの死因の52.8%は循環器疾患である。

ベラルーシのゴメリ医科大学設立者のバンダジェフスキー博士「人体に入った放射性セシウムの医学的生物学的影響」は
「ミンスクの子どもには20ベクレル/kg以上のセシウム137が体内に残存しており、85%が心電図に病理変化を記録している。
体内放射能が認められない場合でさえも、4人に1人が心電図に変化があった」としている。


20ベクレル/kgが危険ラインということ。

上記のグラフから、
毎日10ベクレルの食物を摂取しただけで、100日後には体内に600ベクレルのセシウムが残存してしまう。
体重30kgの子どもの場合、危険域の20ベクレル/kgに100日で到達し、
体重70kgの大人は600日で到達する。

ドイツ放射線防護協会は、
成人 8ベクレル/kg (1日の食品摂取総量を2kgとした場合16ベクレル/日)
子ども4ベクレル/kg (1日の食品摂取総量を1.5kgとした場合6ベクレル/日)
と勧告しているが、これでも十分ではない。

これはガンマ線のみでアルファ線もベータ線も測定できず、まして食品中のストロンチウムもプルトニウムも計測されていないことは、問題である。

転載おわり

4月からの新放射性セシウム規制値 (1kg当たり)
飲料水       10ベクレル
乳児用食品・牛乳  50ベクレル
一般食品     100ベクレル

ちなみに参考までに事故前の放射性セシウム137の平常値(文科省「環境放射能調査研究」)
上水      0.045ミリベクレル/リットル
精米      0.0076ベクレル/kg
牛乳      0.011ベクレル/リットル
豚肉      0.13ベクレル/kg
鶏肉      0.026ベクレル/kg
「食品と暮らしの安全」より



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