参議院会館で開催された「戦争立法はこうなる~集団的自衛権を考える超党派の議員と市民の勉強会」へ。
柳澤協二さんによる「安倍政権が目指す安保法制と日本の将来」というテーマだったので、
朝から衆議院会館での学習会の後、急きょ参加。
すでに20分ほど経過していたので、安倍首相の中東訪問とリスクの認識がどうだったのかなど、聞き洩らしたところがあるが、それはそのうちインターネットで動画配信されることだろう。
柳澤さんはバリバリの防衛官僚だったが、安倍首相の立憲主義を無視した集団的自衛権閣議決定の問題点に関して積極的に発言されている。
要約*******************
2003年から始まったイラク戦争。
米国を中心とした有志連合に自衛隊は「イラク人道復興支援」として武器を持たずに参加したが、それでも危険だった。
安倍首相は「リスクを恐れて何もしなくていいのか?」という答弁しかしないが、
どういうリスクがあるのかを、どこまで考えているか。
また、国内テロを防止する水際作戦といっても完ぺきではない。
旅行する日本人の対応はどうするのだろうか。
イスラム国の目的は、お金のためでも、復讐のためでもない。
「この罪を償わせる」とは恐怖心をあおるのが目的。
戦争という憎しみを煽っていくと政権の支持率は上がっていく。
政権維持のためにはたやすいだろう。
すでに戦争は始まっているという認識にある。
しかし、どうやって勝利とするのか?
理性で考えなければならない。
日米防衛ガイドラインに関して、
「憲法は改正しなくてもいいから日本はどこまでできるのか?」と米国は聞いてきていた。
日防衛ガイドラインを作成した。
質疑応答から
Q. 原発がテロ攻撃の対象にならないのか?
日本の防衛はどうやればいいのか?
A. 縦深性のない国土、資源のない国が戦争を行うことは不可能。
出来るだけ争い事は避けて余分な挑発的なメッセージは出さないこと。
適度なプレッシャーを与える防衛力が必要だが、できるだけ早く収束させることを念頭に置くべき。
昔の軍隊は満州、南方、中国に侵略していったのは縦深性を高め防衛ラインを深くするためだったが、失敗。
出来るだけ長引かせない、拡大させない イスラム国対応でも同じだった。
Q. 安保法制 国会承認をとるべきと言っていたが、急を要する事態にはどう国会に説明するのか?
A. 米軍がどこに配備されているかは一番秘匿すべき情報なのに、国会で説明できるはずがない
著書「集団的自衛権を自分で作る」 柳澤協二
小西洋之さん
「国民の生命や身体が危険にさらされる」時だけじゃなければ自衛隊は出動できないのではと、国会で質問したが、法制局長官は国会答弁拒否〔小西洋之さんのブログにも詳細あり)
「国民の生命が根底から覆される」
「米軍と人民解放軍」アメリカが考えている中国とのケーススタディしたところによると、横須賀の基地を海軍使うと250億ドル(3兆円)の燃料費等々節約できている。
在日米軍基地 の存在なくして中東に至る軍事プレゼンスを維持できない。
横須賀は空母を修理できる基地。
米国の国益からして日本の基地を手放すはずがない。
血を流さないからと言って、米国との関係が壊れるはずはない。
思いやり予算、土地 イラクでは人を出した。「次は血を流さないと」とは安倍首相の弁だが。
同盟とは同じものを出さなければ維持できないものではない
米国ではイラクで4000人戦死しているが、日本が戦死していなくてもバランスが取れないなどということは米国も期待していない。
日本人のリスクを冒す必要はない。
グローバル化した世界で対立する動機 戦争をする理由がなくなっている。
国を守るというのは、今隙があるから攻めてしまおうというのを考えさせないだけの武力で十分。
70年間実戦していない軍隊にとって苦手な手法をとる必要がない。
あくまでも日本のやり方で、日本の仲介による紛争を解決する、得意技を出し合って解決すべき。
オランダ イギリスはイスラム圏とは歴史的な軋轢がある。日本は汚れていない。
大野ひろみさん
Q. 国民保護計画は?自治体の役割は?
A. 報道によるといじらない。
国民保護計画をいじると、「やっぱり国民が危険になる」という世論を呼び起こすことになる。
実際に国民保護計画はどう使うのか?難しい法律だと思っていた。
相手国からのミサイル攻撃は考えなければならないが。
日本の半分が占領される事態は考えられない。
協力義務とは、病院を使用したかったので。物流、JR、港湾・空港管理、道路。公園は物資の集積所を求めるが現実的ではない。
集団的自衛権はよそで武力行使している場合は国内では動きがないはず。
動きがあるというのは個別的自衛権にあたる。
日本が戦場になるのが前提。
質問
Q. 高遠さんたち5人が拉致された時、困っている人を助けるのがイスラム教と宗教者たちが動いてくれた。
今回は、かなり真剣に動いていた痕跡がない。
A,2002年では官邸から自己責任論を出していた。
今回は何も出していない、最後は自己責任論を出すつもりだったようだが不透明な動きだった。
2002年は宗教指導者のつてでネゴしていた。
サダム フセイン政権が倒されてスンニ派の軍人が金のためにやっていた。
その後、幸田しょうせい君は、アルカイダ系ですぐに殺された。
イスラム国の現在のリーダー アブバクル・バグダディは過激で交渉の聞く相手ではなかった。
今回、安倍総理は緊張感を持ってテロに屈することなく対応するように、と発言しているが、これは具体的な手立てがない事を指している。
また、ヨルダンのパイロットと死刑囚の交換と変化して一貫性を持った交渉も出来なかった。
2人がつかまっていることがわかっているのに,イスラエル支持を表明すること自体がおかしい。
具体的な動きはなかったと思う
Q.イラク戦争の検証と言っているが、日本は検証をなぜしないのか
A,イラクへは50億ドルは、ODA 武装解除 治安機関への給与、無料で他国の軍艦にも油を配っていたが。
草の根補償や道路改修は、跡形もなくなっているはずだが。
2億ドルとは200億円。
ヨルダンへのテント、医薬品、安倍首相「イスラム国の脅威を拡大させないため」 言葉と実体のかい離があった。
*****************************************
備忘録として書き留めました。
詳細はどなたかがアップしてくれるでしょう。
防衛官僚として、私達が知り得ない情報分析力の上に立った発言は大変参考になりました。
柳澤協二さんによる「安倍政権が目指す安保法制と日本の将来」というテーマだったので、
朝から衆議院会館での学習会の後、急きょ参加。
すでに20分ほど経過していたので、安倍首相の中東訪問とリスクの認識がどうだったのかなど、聞き洩らしたところがあるが、それはそのうちインターネットで動画配信されることだろう。
柳澤さんはバリバリの防衛官僚だったが、安倍首相の立憲主義を無視した集団的自衛権閣議決定の問題点に関して積極的に発言されている。
要約*******************
2003年から始まったイラク戦争。
米国を中心とした有志連合に自衛隊は「イラク人道復興支援」として武器を持たずに参加したが、それでも危険だった。
安倍首相は「リスクを恐れて何もしなくていいのか?」という答弁しかしないが、
どういうリスクがあるのかを、どこまで考えているか。
また、国内テロを防止する水際作戦といっても完ぺきではない。
旅行する日本人の対応はどうするのだろうか。
イスラム国の目的は、お金のためでも、復讐のためでもない。
「この罪を償わせる」とは恐怖心をあおるのが目的。
戦争という憎しみを煽っていくと政権の支持率は上がっていく。
政権維持のためにはたやすいだろう。
すでに戦争は始まっているという認識にある。
しかし、どうやって勝利とするのか?
理性で考えなければならない。
日米防衛ガイドラインに関して、
「憲法は改正しなくてもいいから日本はどこまでできるのか?」と米国は聞いてきていた。
日防衛ガイドラインを作成した。
質疑応答から
Q. 原発がテロ攻撃の対象にならないのか?
日本の防衛はどうやればいいのか?
A. 縦深性のない国土、資源のない国が戦争を行うことは不可能。
出来るだけ争い事は避けて余分な挑発的なメッセージは出さないこと。
適度なプレッシャーを与える防衛力が必要だが、できるだけ早く収束させることを念頭に置くべき。
昔の軍隊は満州、南方、中国に侵略していったのは縦深性を高め防衛ラインを深くするためだったが、失敗。
出来るだけ長引かせない、拡大させない イスラム国対応でも同じだった。
Q. 安保法制 国会承認をとるべきと言っていたが、急を要する事態にはどう国会に説明するのか?
A. 米軍がどこに配備されているかは一番秘匿すべき情報なのに、国会で説明できるはずがない
著書「集団的自衛権を自分で作る」 柳澤協二
小西洋之さん
「国民の生命や身体が危険にさらされる」時だけじゃなければ自衛隊は出動できないのではと、国会で質問したが、法制局長官は国会答弁拒否〔小西洋之さんのブログにも詳細あり)
「国民の生命が根底から覆される」
「米軍と人民解放軍」アメリカが考えている中国とのケーススタディしたところによると、横須賀の基地を海軍使うと250億ドル(3兆円)の燃料費等々節約できている。
在日米軍基地 の存在なくして中東に至る軍事プレゼンスを維持できない。
横須賀は空母を修理できる基地。
米国の国益からして日本の基地を手放すはずがない。
血を流さないからと言って、米国との関係が壊れるはずはない。
思いやり予算、土地 イラクでは人を出した。「次は血を流さないと」とは安倍首相の弁だが。
同盟とは同じものを出さなければ維持できないものではない
米国ではイラクで4000人戦死しているが、日本が戦死していなくてもバランスが取れないなどということは米国も期待していない。
日本人のリスクを冒す必要はない。
グローバル化した世界で対立する動機 戦争をする理由がなくなっている。
国を守るというのは、今隙があるから攻めてしまおうというのを考えさせないだけの武力で十分。
70年間実戦していない軍隊にとって苦手な手法をとる必要がない。
あくまでも日本のやり方で、日本の仲介による紛争を解決する、得意技を出し合って解決すべき。
オランダ イギリスはイスラム圏とは歴史的な軋轢がある。日本は汚れていない。
大野ひろみさん
Q. 国民保護計画は?自治体の役割は?
A. 報道によるといじらない。
国民保護計画をいじると、「やっぱり国民が危険になる」という世論を呼び起こすことになる。
実際に国民保護計画はどう使うのか?難しい法律だと思っていた。
相手国からのミサイル攻撃は考えなければならないが。
日本の半分が占領される事態は考えられない。
協力義務とは、病院を使用したかったので。物流、JR、港湾・空港管理、道路。公園は物資の集積所を求めるが現実的ではない。
集団的自衛権はよそで武力行使している場合は国内では動きがないはず。
動きがあるというのは個別的自衛権にあたる。
日本が戦場になるのが前提。
質問
Q. 高遠さんたち5人が拉致された時、困っている人を助けるのがイスラム教と宗教者たちが動いてくれた。
今回は、かなり真剣に動いていた痕跡がない。
A,2002年では官邸から自己責任論を出していた。
今回は何も出していない、最後は自己責任論を出すつもりだったようだが不透明な動きだった。
2002年は宗教指導者のつてでネゴしていた。
サダム フセイン政権が倒されてスンニ派の軍人が金のためにやっていた。
その後、幸田しょうせい君は、アルカイダ系ですぐに殺された。
イスラム国の現在のリーダー アブバクル・バグダディは過激で交渉の聞く相手ではなかった。
今回、安倍総理は緊張感を持ってテロに屈することなく対応するように、と発言しているが、これは具体的な手立てがない事を指している。
また、ヨルダンのパイロットと死刑囚の交換と変化して一貫性を持った交渉も出来なかった。
2人がつかまっていることがわかっているのに,イスラエル支持を表明すること自体がおかしい。
具体的な動きはなかったと思う
Q.イラク戦争の検証と言っているが、日本は検証をなぜしないのか
A,イラクへは50億ドルは、ODA 武装解除 治安機関への給与、無料で他国の軍艦にも油を配っていたが。
草の根補償や道路改修は、跡形もなくなっているはずだが。
2億ドルとは200億円。
ヨルダンへのテント、医薬品、安倍首相「イスラム国の脅威を拡大させないため」 言葉と実体のかい離があった。
*****************************************
備忘録として書き留めました。
詳細はどなたかがアップしてくれるでしょう。
防衛官僚として、私達が知り得ない情報分析力の上に立った発言は大変参考になりました。