伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

【お知らせ】講演会「放射線と被ばく問題を考える」後藤忍福島大学准教授(福島大学放射線副読本研究会)

2012-06-28 10:34:56 | 放射能問題
有害化学物質から子どもの健康を守る千葉県ネットワークでは
福島大学の後藤忍准教授(福島大学放射線副読本研究会)の講演会を開きます。

「放射線と被ばく問題を考える」
6月30日(土)14:15~16:45
千葉市市民会館 (JR千葉駅 京成千葉駅から徒歩7分)
千葉市中央区要町1-1 043-224-2431
先着60名
資料代 1000円


6月議会で、「文科省の放射線副読本について」一般質問した。

文部科学省「放射線副読本」への見解と利用状況について(質問と答弁)**************

文部科学省より小、中、高校に「放射線について考える」副読本が配布されました。
しかし、内容については福島第一原発事故について、冒頭で少し触れただけで、事故の詳細や今も出続けている放射線の危険性、低線量内部被ばくの健康被害については全く触れられていません。
原発事故という過ちを繰り返さないためには情報を鵜呑みにせず、判断力や批判力を育むことが求められます。

① 副読本の現在の取り扱い状況(保管または配布)はどうなっていますか。

3月下旬、文科省より直接各小中学校に配布された。
小学校3校で中学校1校が授業で(副読本として)利用した。


②「放射線副読本」は、東京電力福島第一原発の大事故の被害にふれていませんが、このことをどのように考えますか。

副読本の初めにに放射性物質が大気中や海水に放出されたとある。
子ども達への説明の中で、佐倉市の現状や対策について正しく理解することができるようしていく必要がある。


③ 昨年当時の中川文部科学大臣は「放射線や放射能について学び、自ら考え、判断する力を育むことが大切」と文書で伝えていますが、本副読本でそれが可能と考えますか。
子どもや保護者が知りたいことが書かれていると考えますか。

子どもたちが放射線、放射能について自ら考え判断する力を育むことは重要。
本副読本だけで養うものではなく教育活動全体を通して養うものである。
放射性物質について正しい理解と対応のしかたについての学習を行う。
子どもや保護者が知りたいことは多々あると思う。
幼稚園、学校敷地の放射線量測定、給食食材の検査、地域の放射線の現状、対策を知らせるよう校長会等で伝達している。


④「1度に100msv以下の放射線を人体が受けた場合、放射線を原因としてガンなどの病気になったという明確な証拠はありません」という記述は適切と考えますか。

放射線と病気の因果関係、生活習慣等他の因子の影響も含めかまだよくわかっていないs、様々な意見がある。
放射線を受ける量はできるだけ少なくするよう配慮する必要があると認識する。


一度に100msvという表現も極めて不明確です。
また、がんになるリスクは1.08倍と解説書にはあります。
1000人の場合80人ががんにかかり、福島県民200万人なら16万人ががんにかかることになります。
それだけ放射線は危険だということですが、「がんなどの病気になった明確な証拠がない」という記述はたとえ癌にかかっても関係ないと責任回避以外のなにものでもありません。

⑤ 放射線に関する教育について、学校、教員の役割をどう考えますか。
本副読本を具体的にどのように活用しますか。伺います。

放射線等について基礎的性質について理解を深めること。
風評被害や差別をもたらさないよう配慮すること。
人によって考え方や見方が違う事を教えることも教員の役割。
本副読本では放射線に関する知識だけでなく、事故が発生した場合に備え、自らの体を守る行動を指導することができると考える。


以上*****************************************

佐倉市は学校、公園など子ども達が過ごす場所の除染を行った。
子ども達もそういう中に過ごしていることで、放射能問題は避けて通れない。
安全神話を振りまく文科省の副読本と除染を行った現状とのギャップがある中、授業でどのようにこの副読本を利用するか、という視点から質問した。

学校により運動会での組体操を行わなかった話も聞いている。
学校現場での対応が一番大切で、先生方と子どもたちの健康を守る点で一致できていれば、おのずと同じ方向に向かえると信じている。



それにしても、この副読本に2億7700万円もかかっている。

詳しくは6/22「電気料金値上げ問題 原発から受電ゼロでも1000億円原価に算入」

当初、文科省は各学校1冊配布で計8万冊配るとしていたが、増刷希望があるとして、全児童・生徒・学生数の1400万冊作成、各学校に送ってきた。
(副読本は小・中・高校用と3種類ある。)
あろうことか希望してもいない図書館にまで送りつけてきた。

予算も3700万円のところが2億7700万円に跳ね上がっている。

大盤振る舞いなのも全て電力料金に上乗せできる電源開発促進税だからか。








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