萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

トレイルランナー ヤマケンは笑う

2015-09-05 11:01:15 | 推薦します!
帯がいいでしょ?

限界を作らない生き方…。茶化そうにも茶化せない。元々茶化す積りもないけど、山を登るんじゃなくて、走り去るらしい。

結果このタイトルの本を購入して二日で読み切った。(他にもいろいろな本を図書館で借りてきているが…。)

テクニック的なことはまるで描写がないんだけど、どうも箱根駅伝の往復の距離を全部山登りと下りの高低差を舗装路じゃないようなところを一晩で、、、100マイル(160km)とかを走り去る。あまり時間に対する記憶も曖昧なのだけど、猛スピードという速度で延々と走ってしまう人のようだ。

本人は感謝とか野生という単語で、その中に訪れる感情を表現している。

現時点で到った境地から、過去の自分を振り返っているのだが、極みに達している人間にはこういう感覚とかこういう感情とかで世の中を見れてしまうというか自分のことを描写するんだなぁ~。と変なところに感心してしまう。

意識する感覚が、その描写で把握される感覚と、齎しておそらく普通の人の目に写るであろうその状態は、やはりずれを起こしている。いや元々書く積りで走ってないからこそ、こうなるんだろう。いや今の精神状態が、その描写力を磨ぎ澄ましてしまうのだろう。すーっと読み切ってしまうのだが、どうしたって想像するととんでもない状態のはずだ。


また写真が少し掲載されているのだが、この写真の色合いというか風味とでもいうのか、、、がとてもいい。影の濃さかなぁ。


アスリートの世界というか意識の保ち方とか、意識するところをいいと思えるものへ次々と乗り移っていく様が凄すぎるのだ。

本職は教師だという。生徒がうらやましい。

中に出てくる順位に拘らないというのは、2位じゃ駄目なんですか?という意味ではない。価値観が超越してしまっている様を表す言葉なので、誤解が生じないことを祈る。レースなので結果順位はある。ただ、求めているものが憑依される状態の訪れのように感じる程、極限の状態を欲しているのだ。

そこは是非読んで味わってみてほしい。精神的なアスリートというか超人というレベルの世界を。
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